ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

かげ いつつ

2008-01-19 20:43:08 | Weblog
一体の まぎれもない人の体
アスファルトに冬の南中 
影 長く
四肢を伸ばせる 人体の影

いつつ

直立している
接地された足
影は添う その歩行に

しかし 影 いつつ

影から影へ
遠き印度の神々の姿 宿り

風が吹く気配に
踊る 踊る 影 影

インドラ アグニ ヴァーユ

歩くそばから 零れ落ちる 金粉
歩行が踊る
足首に銀の鈴 鳴る
シャン シャン シャン
踊る歩行 
風を巻き起こし

一体の神人に

かげ いつつ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若き歌人に

2008-01-19 09:21:21 | Weblog
湿らせておくれ
軟らかくしておくれ

骨に響く 歌を聞かせて
骨に響き渡る 言葉を その発声で
骨にひび入る 言霊が咽喉から溢れて

潤った声帯は愛に震えながら
情感が喉から零れ落ちたら
その唇は思うまま 閉じ開く

湿らせておくれ
軟らかくしておくれ

骨を染めてくれ 言霊に痺れて 部屋
骨を薫らせて 新譜を手にする ときめいて
骨を砕いてくれ 唸りをあげる ストライト 白く

光 漏れくる 手骨はしなる
フレッド フレッドに指骨の華 咲き
スティール弦はチョーキングに むせぶ

骨を湿らせておくれ
俺を溶かしてくれ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする