6:30に目を覚ます
高曇りの空見あげて
限りなく灰色の現実を始めよう
俺が詩を書くからって
仙人の杖を持っているわけじゃない
俺が一風変わっていても
己の心に素直なだけだ
ちょっとしたプロテクター着けて
体当たり 喰らいつけ
朝の時どもを あなたに捧げるように
書きためている
ジャムを塗ったトーストが栄養
脳髄を刺激して
もっとあなたの事 書きたくなる
時計は灰色の靄の中
時計は灰色の靄の中
午後は時を貯金に行く
やわらかな日差しに包まれて
桜の老木に咲けと言い聞かす
日常が灰色だからって
心に花が咲かないわけじゃない
俺は午後の喫茶で
読書する意味と時間を詰め込んで
眼鏡を鼻の頭に乗っけて
しかめっ面の老眼鏡
昼間の時を貯め込んで
言葉の放出に備えてる
一杯のコーヒーが目覚めを誘う
脳髄を刺激して
明日に向かう糧を食べている
時計は灰色の靄の中
時計は灰色の靄の中