彼はそのようにだれにでも理解できるような、彼の言葉では
「たかだか歌うのにふさわしい」ような詩を書くことはけっして
ないだろう。
おのれ自身の流れしか信じず、つねに曖昧なメッセージしか
放たない超越性に耳をすます川。理性、合理性を忘却し、現実を
否定する夢想にしか敬意をはらわず、あらゆる束縛に反逆する川。
それがルネ・シャールの神的かつ反抗的な詩的使命の象徴としての
ゾルグ川であり、いわば彼の絶対的な原風景だった。
『激情と神秘』ールネ・シャールの詩と思想ー西永良成著
「たかだか歌うのにふさわしい」ような詩を書くことはけっして
ないだろう。
おのれ自身の流れしか信じず、つねに曖昧なメッセージしか
放たない超越性に耳をすます川。理性、合理性を忘却し、現実を
否定する夢想にしか敬意をはらわず、あらゆる束縛に反逆する川。
それがルネ・シャールの神的かつ反抗的な詩的使命の象徴としての
ゾルグ川であり、いわば彼の絶対的な原風景だった。
『激情と神秘』ールネ・シャールの詩と思想ー西永良成著