ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

『読書』

2007-12-12 15:35:44 | Weblog
三日に一度は
インスタント食品レトルト食品

ベッドに広げられたシーツの皺のように
時間は寄せ集められるから
僕は読み止しの本を手に取る

気の利いた中国製の服が
安価で手に入るから
余ったお金で古本を買う

美しく着飾る 娘のように
輝くはつらつとした 娘のように

僕は丁寧に 自身で刺繍する
魂を書物の針と色糸で
美しく装う

何でも 簡単に手に入る
目的は瞬時に達成され
満足した心が響くから

そんな心根のまま
書物を開く

魂の結晶体は活字に見え隠れして
生体に入ると息を吹き返すウィルスの様だ
人生を捜し求める旅こそ
読書なのだ

書店に人知れず行けば
万巻の書物
著者それぞれの生き様が
静かに留まっている
入れ物 書物 ウィルス結晶

それを生き返らすのは
僕の『読書』

ほとんどが簡単料理
おいしいドレッシングで
生野菜をよく食べる
七時のニュースを見終えて
チョコレートの欠片をかじって

静かに 読書する

鎮まった夜を遊弋する

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