第4エズラ書ー聖書外典ー
第5の幻。
海の中から、12の翼と3つの頭をもっている鷲が現れ、全地を
支配するに至る(ローマ帝国、今アメリカ合衆国)。ついで森の
中から獅子(メシア・プーチン)が現れ、鷲の暴虐を糾弾する。
「お前はこの世を恐怖によって支配し、
はなはだしい圧政によって全世界に君臨した。
長い年月にわたり、世をあざむき、
地を審(さば)いたがその審きは真理によるものではなかった。
お前は柔和な者を苦しめ
おだやかな者を押さえ付け、
正直な者を憎み、
嘘を愛した。………
そこでお前の高慢は至高者のみもとまでいたり、
お前の誇りは力ある主のみ前にのぼった。………
それゆえ、鷲よ、お前は消え去るのだ。
お前の恐ろしい翼も
邪悪な小さな翼も
危害を与える頭も
悪事をなす足の爪も
いや、そのろくでもないお前の全身が、今や消え失せるのだ」
*大バビロン、アメリカ合衆国が消え去ると………
『黙示文学序説』高橋三郎著
『黙示文学入門』シュミットハルス著
「うなじの高い堂々としたローマよ。お前にもいつか、天から
同じ雷が落ち、誰よりも早くお前はうなだれるであろう。お前
は地面と等しくされ、自分の地所にうずまっているお前を火は
全て焼き尽くすであろう。富は失せ、お前の廃墟には、狼と狐
とが住むであろう。お前はその時、あたかもいないかのように、
まったく荒れ果てるであろう。その時、パラスの女神の像はどこ
にあるのか。どの神がお前を助けるのか。カネの神か、石の神か、
銅の神か。その時、お前にとって、元老院の決議はどこにあるのか。
レアの一族、クロノスの一族、ゼウスの一族、お前が拝んだ全ての
ものの一族は、どこにいるのか」(シビュラ8章37節以下)
*古代ローマは、現代のアメリカ及び旧西側諸国。
*元老院。アメリカの上院?下院?
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