ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

人間開放の世紀

2006-11-15 10:11:11 | Weblog
白い雲が この空を渡り
光 増し たゆたいの時

季節さえ 意味なく 飛び越して
光の 濃密で渦巻く 靄
青の空に 日輪の光背 立ち現れ
雲の宮居 荘厳に 湧き出でて

この太陽の座を 飾りつける 華

この 永遠の朝を 感受しようと
私は 一夜で蜘蛛が 絹糸で光の宮居を 架けるように
ナイロンの糸を世界へはし渡す
地球儀にピンをたて ネットワークの透明な糸を
インターネットの透明な言葉は やがて
光を定着し 輝く 金糸の繋がりとなる

そんな 日がやって来たら
後代の歴史家は我々の世紀を
『人間開放の世紀』と呼ぶだろう
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あの遠い天空が

2006-11-12 09:41:06 | Weblog
あの 遠い天空の
気息が 穏やかで
我らの 清い天蓋
透けるような 空

こうして 見晴らす
風の王国の思い出
いま ここに 蘇えった

大地の上で うごめいている 我ら
明日の滅びを 恐れ
一々の出来事に 喜び 悲しむ そんな日々

しかし やって来る 青き天空の風
この娑婆世界の蠢動の汚れを吹き飛ばすから
阿鼻叫喚をきれいに浄化して

抜けるような 青空に天空は答えて
あの 清い嵐をもたらすから

今日 この青空と雲と光を ひがな一日 見詰める
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安寧

2006-11-09 08:06:46 | Weblog
長い影の 朝 
また再び訪れ

冬至の近さ想う
斜傾の寂しさが 胸を打つ
弱まり細い線のような 陽光に

目覚め続ける 朝に
光に向かい 挨拶をし続け
か細い息を 吐き 吸い込み

眉間に力が溢れたなら
光で体を満たせたなら 

この都会の片隅にも
神々が宿る場所がある

己を見詰め
満ち満ちた光を感じ

日輪の再生を祝う
唱題・勤行 
焼香などして

今日 一日の 安寧を祈ろう
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静かな月の相

2006-11-08 21:27:47 | Weblog
ゆっくりと
月が欠けて

天空は静かに
暗闇に浸り

遠い夢の瞬く
星々が綺麗

夜が静かに気息を伝え始める 時

午後十時の明るい部屋 焼香などし
窓越しの細り行く 月影など追い

一日を閉じようとしている
静かな暗闇
静かな月の相

ねえ 君
きっと 世界は愛でできていて
それを 実現するために
 
人間に生まれてきたんだ・・・

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