昨夜久しぶりに前の職場でお世話になった先輩に電話をかけた。
彼がめでたく、年金満額受給年齢になった話題で長話になってしまった。
ホッとした反面、歳なんだと思うとがっかりすると言う言葉に、相変わらず気持が若いと伝わってきた。
そんな中、話題が「オカマの半ちゃん」のことに・・・
半ちゃんは先輩とは同い年で同僚だった。名も無き田舎者とは同じ単身寮住いだったが、先輩は転職、私は転勤と彼だけ職場に残っていた。
職場では、契約社員と言う身分。年金満額受給年齢まで時給800円余の賃金で働いていた。
以前半ちゃんが漏らしていた「山形の家には帰れない、年金もらう歳になれば戻れる。今戻れば家の負担だから、もう少し辛抱しないと・・」
名も無き田舎者の会社は再雇用制度があるが、その恩恵を受けるのは自宅から通勤できる人に限られている。再雇用者の受け入れ勤務先が限定されているからだ。
半ちゃんのような人を「制度・施策難民」と私はよんでいる。
その半ちゃんが職場で階段から落ち怪我をしたのは昨年の事、契約社員は時給なので休むと即生活にひびく。
悩んだあげく、実家に戻ることにしたという。どうしているやら先輩にも音信は無いと言っていた。
40年近い間、転勤を何度も繰り返し自宅から通勤出来たのはほんの少し、退職しても収入無しでは実家に戻れないと・・・
「オカマの半ちゃん」ばかりではないのです。先日もやっと実家から通勤できることになった契約社員の方が病に倒れ、帰らぬ人となりました。
この悲しすぎる現実は、よそから見ると羨ましく思われている我が会社では他人事ではないのです。
「便りのないことは元気だということですよ」という私に「バカ言うな・・・退職してもこうやって話が出来る事がどんなに嬉しい事か、もうじきお前にもわかる」と・・・縦社会でのサラリーマンは退職するとほぼ後輩や同僚からの連絡は途絶えるといわれる。ようするに退職したら「用済み」ということ・・・希薄な人間関係を何十年も続けてきたこと、それに気付かず「自分がいなければ仕事が・・・」などと思い込んでいたと知らされるのです。
その点 女性は横社会で生きている訳ですが、気になる「オカマの半ちゃん」はどうしているのでしょうか?シ・ン・パ・イです・・・