方言で思い出したことがある。
友だち何人かが東京の大学に進学した。
待ち合わせをして、新宿にくり出すことになった。
駅を出たところで、突風が吹いてきたらしい。
友達の中の誰かが、
「う~スボがすっ!」
と叫んだ。
すると、まわりの人たちがいっせいに自分たちの方を振り向いたそうだ。
みんな、恥ずかしくなり、すぐさまその場から駆け出したという。
「スボ」とは「ちり」や「ほこり」くらいの意味だ。
「う~スボがすっ!」は東京の人たちにはまったく通じなかっただろう。
その友だちの一人は学校の先生になり、一人は30代で胃がんで亡くなり、もう一人は行方が分からない。
友だち何人かが東京の大学に進学した。
待ち合わせをして、新宿にくり出すことになった。
駅を出たところで、突風が吹いてきたらしい。
友達の中の誰かが、
「う~スボがすっ!」
と叫んだ。
すると、まわりの人たちがいっせいに自分たちの方を振り向いたそうだ。
みんな、恥ずかしくなり、すぐさまその場から駆け出したという。
「スボ」とは「ちり」や「ほこり」くらいの意味だ。
「う~スボがすっ!」は東京の人たちにはまったく通じなかっただろう。
その友だちの一人は学校の先生になり、一人は30代で胃がんで亡くなり、もう一人は行方が分からない。