退職前、仲間のシングル氏に尋ねたことがある。
「何に気をつけて振っているのか?」
カレはちょっと考え込んだ後、答えた。
「インサイド・イン!」
「インサイド・イン」が退職後のスイングテーマになった。
しかし、何年やってもインサイド・インに振れない。
アウトサイド・インならできたが、スライス系のボールしか出ない。
インサイドが難しかった。
インサイド・インは自分には永遠にできないのではないだろうか・・・
「あし体」スタンスにしてはじめて、インサイドから振れるようになった。
しかし、なんとなく「インサイド・イン」ではないような気がする。
「インサイド・アウト」ではないのか?
あるいは、「インサイド・ストレート」?
インサイドからインに振ろうとすると、「うで体」要素が混入してしまう。
すごく体にムリがくる。
ちがう!
インサイド・インなんてマボロシだ!
頭で考えた願望に過ぎない!
実際には存在しない?
ましてや右と左が同じなんてありえない!
左右対称は意味がない?
実際の動きはどちらかと言えばこうだ。
インサイドに入って(テイクバック)、インサイドに出て(ダウンスイング)、アウトサイドに抜ける(フォロー)!
インサイド・インにこだわり過ぎた。
ありもしない幻影を追いかけていた。
一言が怖い!
聞きかじっただけの「インサイド・イン」に5年間も振り回されたのだから。
スイングは人に教えるものではない!
自分はゼッタイに人に教えない!
聞かれても何も答えない!