Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

夾竹桃はミステリー! ☆あっ~、そんなことしたら危ないよ~☆彡

2017年07月15日 12時06分31秒 | みんなの花図鑑
 我が家のすぐ近くでプルメリアを見ることができる唯一の場所、ヘアサロンの奥の花壇。そこには、紅白の夾竹桃の鉢も置かれている。ここ、お客様用の駐車場になっているためか、コンクリートで舗装されている。土の庭は幾ばくもなく、そのお花のほとんどが鉢植えとなっている。
 夾竹桃には、その植物全体に毒がある。枝や葉、花はもちろんのこと、枝などを燃やした際に出る煙や灰、植わっている周囲の土壌にまで毒性がにじみ出ているんだって。
 とは言いながら、街路樹や学校の垣根など、結構いろいろな公共の施設に植えられているよね。すぐ近くの小学校の垣根、夾竹桃だよ。危なくないのかねぇ~。
 その夾竹桃の代表的な有毒成分がオレアンドリン。その毒性は青酸化合物よりも強いんだって。そして、毒性があれば、薬効も。トリカブトなどもその強力な毒性で知られているが、附子(ぶし)と称して薬用とされている。このオレアンドリンも、強心作用や利尿作用があるという。もちろん、有毒成分は上記だけではなく、ネイリン、ジギトキシゲニン、ロサジェニンなど、やはり強力な有毒成分が含まれているのだって。
 野歩きをしてキイチゴをつまんで食するなどという話をよく聞くが、そんなノリで夾竹桃と接しては危ないよ。樹皮などを触った手で、目などをこすったら大変。炎症を起こしかねないというのだ。
 2時間ミステリーにも、この夾竹桃の毒をテーマにした「ドクター小石の事件カルテ(5)毒炎」なんてのがあった。あの橋爪 功が主演だったかな。また、創元推理文庫には、レイモンド・T・ボンドが編んだ『毒薬ミステリ傑作選 (169-1)』というアンソロジーに、ミリアム・アレン・デフォードの『夾竹桃』が収められている。
 この有毒成分は、植物の生存戦略から生まれたんだって。虫や鳥などに食べられないように有毒成分を生成し、己が身を守っているのだという。ところが、そんな競争の少ない植物だからこそ、好んでその毒性のある葉などを食べる虫などが出てくる。誰もが食べておいしいものは、必然、競争力が高いわけで、小さな虫たちは割り込んでいけないよね。キョウチクトウアブラムシとか、キョウチクトウスズメ(スズメガ科)の幼虫などが我が物顔で新芽や葉などを貪り食っているのだ。それこそ、独擅場ってわけ。
 こんな風に見てくると、花にはキレイなだけでない、いろいろなミステリーに満ちているんだなぁ~って思えてくる。そんな花の不思議にも、ほんの少しでもいいから触れていきたいですね。

こんなきれいな花なのに
クリックすると元画像が別ウィンドウで開きます
白花だって、目を惹くよね
クリックすると元画像が別ウィンドウで開きます
プルメリアもキョウチクトウ科
クリックすると元画像が別ウィンドウで開きます
あっ、だからこそ毒がある! 色には関係ないんだって 美しい姿に騙されてはいけません
(このサムネイルをクリックして頂くと、元画像が別ウィンドウで開きます。戻る場合は、ブラウザの[戻る]ボタンをクリックしてください)       
コメント (25)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする