朝夕の風がすっかり変わり、秋の気配がここかしこに。
鎌倉八幡宮様の秋のお祭礼が明日までにぎやかに執り行われます。
「明日きもの着るから何か用意してね」と、娘が携帯片手に部屋を横切る。
私もそうでした。20代、30代の頃は、きものはすべて母任せでした。
「明日パーテイに出るから、秋草のきものと綴れの帯ね」
出先から電話をしておけば、襦袢には真新しい半衿がかけられていて、
私が夜遅く帰宅しても、翌日、すぐに着て出れるよう揃えてくれていました。
有難く、申し訳なく・・・。
さて、私のワードローブから、娘に合う単衣のきものを探しました。
探すといっても、知れた数の中からです。
選んだのは、写真ではよくわかりませんが薄紅色の単衣の紬です。
私は勝手に「秋ピンク」と呼んでいる、細い糸で織られた、軽くて着やすい
紬です。きもの、今頃は難しくて薄物でも大丈夫なのですが、夕食に出かける
つもりなので、薄手の、それも薄い色合いの紬を選びました。
それにしても、今の娘、腕が長い~。裄が足りません。
紬なので大目に。少しづつ娘のサイズに直していきます。