暖かい一日でした。
鎌倉駅前の市場に向かっていた時、目の前のきもの姿の二人ずれの御嬢さんに目が釘付けに。
一人の人のお太鼓が、はらりと落ちている。
もう一人の人は左前・・・、
頑張って二人で着せあって鎌倉に出陣してきたのでしょう、
私はそばに歩み寄り「帯が落ちていますが・・・」と声をかけた。
「えっ!」振り返りざま忙しくお腹を押さえ、足元を探すお嬢さん。
「イエ、お太鼓が外れています、ちょっと直していい?」
道の脇に促して、帯締めをほどいてもらい形を整えた。
「有難うございます」と頭を下げられた。
さて、左前の御嬢さんを私はどうしたか・・・、
私は無関心を装った。
理由は、彼女がローファーをはいていたからなのだ。
きものの着方は自由でいい。「真冬に浴衣を着なければいいんじゃない」ぐらいでいる。
でも、お願いきものには草履か下駄にしてください。
勿論袴にブーツ履きますが、街着のきものにローファーは痛い。
私は冷たいおばさんだったのでしょうか?