51次南極観測隊の隕石(いんせき)隊8人が、セールロンダーネ山地(セルロン)で探査を始めて10日余り。これまでに500個近い隕石を発見した。貴重なユレーライトや鉄隕石などもあり、予想を上回る成果をあげている。
隕石は、日本に持ち帰った後、国立極地研究所などで解析する。隕石は46億年前に太陽系とともに生まれ、変化していない。南極に降ったのは数千年から10万年前で、極地研などは、太陽系の誕生と成長の謎を解くカギとなると期待している。
隕石隊が、セルロンのバルヒェンにベースキャンプを置いたのは今月3日。昭和基地から約500キロ西に離れた標高約1200メートルの高地で、季節は夏だが、気温は零下10度前後、吹雪と強風で体感温度は零下20度くらいになる。クレバスが広がる氷原をスノーモービル7台が約50メートル間隔で横一列になり、時速5~10キロで走りながら探す。
5日には一気に169個の隕石を発見。117個がまとまっていた。ダイヤモンドなど炭素質物質が輝石やカンラン石のすき間を埋めているユレーライトも見つかっている。世界でも数十個しかない貴重な隕石で、見つかったのは、濃い茶色ででこぼこした表面、おはぎくらいの大きさと形だ。
同時に見つかった鉄隕石は天体がバラバラに壊れた時にできたかけらだと考えられている。表面は滑らかで茶色がかかった黒、縦横約5センチと3センチで丸みがあった。地球に降って来た隕石の1%程度しかなく、隕石隊の小島秀康リーダー(極地研教授)は「これまで日本が集めた南極隕石1万6201個のうち数十個程度しかない」と喜んだ。
隕石隊は、隕石が集まりやすいところを狙い、周囲の石と見比べながら探す。これまで日本の観測隊は月と火星の隕石を見つけたが、「水星や金星の隕石も見つけたい」と小島教授は意気込む。探査は1月下旬まで続く。
隕石は、日本に持ち帰った後、国立極地研究所などで解析する。隕石は46億年前に太陽系とともに生まれ、変化していない。南極に降ったのは数千年から10万年前で、極地研などは、太陽系の誕生と成長の謎を解くカギとなると期待している。
隕石隊が、セルロンのバルヒェンにベースキャンプを置いたのは今月3日。昭和基地から約500キロ西に離れた標高約1200メートルの高地で、季節は夏だが、気温は零下10度前後、吹雪と強風で体感温度は零下20度くらいになる。クレバスが広がる氷原をスノーモービル7台が約50メートル間隔で横一列になり、時速5~10キロで走りながら探す。
5日には一気に169個の隕石を発見。117個がまとまっていた。ダイヤモンドなど炭素質物質が輝石やカンラン石のすき間を埋めているユレーライトも見つかっている。世界でも数十個しかない貴重な隕石で、見つかったのは、濃い茶色ででこぼこした表面、おはぎくらいの大きさと形だ。
同時に見つかった鉄隕石は天体がバラバラに壊れた時にできたかけらだと考えられている。表面は滑らかで茶色がかかった黒、縦横約5センチと3センチで丸みがあった。地球に降って来た隕石の1%程度しかなく、隕石隊の小島秀康リーダー(極地研教授)は「これまで日本が集めた南極隕石1万6201個のうち数十個程度しかない」と喜んだ。
隕石隊は、隕石が集まりやすいところを狙い、周囲の石と見比べながら探す。これまで日本の観測隊は月と火星の隕石を見つけたが、「水星や金星の隕石も見つけたい」と小島教授は意気込む。探査は1月下旬まで続く。