超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

エネルギーのオアシス

2010年01月25日 23時36分46秒 | サイエンス
 サハラ砂漠における再生可能エネルギーの“オアシス”と期待されている緑化技術研究センター(Green Technology Research Center)の完成予想図。砂漠緑化に寄与するさまざまな新技術の実験拠点として2010年内に建設が予定されており、その概要が明らかになった。

 サハラ緑化プロジェクト(Sahara Forest Project)の一環として計画されているが、対象となるのはアフリカだけではない。「サハラ」とは元々アラビア語で「砂漠」を意味し、関係者らはさらに巨大な緑化複合施設を世界各地の砂漠地帯に建設しようと考えている。

“オアシス”が生み出すのは食料や真水、バイオ燃料だけでなく、クリーン電力や現地の雇用機会も創出されるという。

 ノルウェーの環境NPO「ベローナ財団」の代表者で、プロジェクト推進者の1人であるフレデリック・ハウゲ氏はこう話す。「環境保護活動の点からもこのプロジェクトは、食料生産とエネルギー供給のためのバイオマス生成や、未来の水供給のあり方を大きく変える可能性を秘めている。私も、これほど深く関わり打ち込んだプロジェクトは初めてだ」。

 同氏は2009年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催された「国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)」で、プロジェクトに関する最初の予備調査結果を発表した。

集光型太陽熱発電

2010年01月25日 23時06分22秒 | サイエンス
 サハラ緑化プロジェクト(Sahara Forest Project)では、太陽エネルギーを利用して効率的でクリーンなエネルギーを生成する。鏡を用いて中央部のタワー上部(イラスト右)に設置した集熱器に太陽光を集め、その熱で発生させた水蒸気で従来型の蒸気タービンを回して発電する。

 本プロジェクトの推進者であるフレデリック・ハウゲ氏は、「数カ国の政府からすばらしい反応があった。緑化技術研究センター(Green Technology Research Center)が積んだ実績をもとに、2~3年以内に世界初の本格的な太陽光発電施設を建設したいと考えている」と語った。

藻の培養プール

2010年01月25日 22時35分58秒 | サイエンス
 酸欠海域の拡大など生態系に悪影響を及ぼすとされている藻類だが、実はバイオ燃料の生産に寄与する側面を持つ。米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)によると、持続可能なエネルギーの原料として実績のある穀物などと比べ、人工培養した藻からは同じ敷地面積あたり最大30倍もの油を抽出することができるという。

 ベローナ財団のフレデリック・ハウゲ氏は、「貴重な農地を使うことはないし、収穫した藻の輸送も容易だ」と説明する。

 イラストに描かれているのは、サハラ緑化プロジェクト(Sahara Forest Project)で活用されているフォトバイオリアクター。屋外に設置された浅いプールは海水で満たされており、この中で藻の光合成培養を行う。この後、藻の油(トリグリセリド)は高エネルギーのバイオ燃料として採取されることになる。

脳梗塞救急、有効薬使用件数に地域差4倍

2010年01月25日 21時22分22秒 | 健康・病気
脳梗塞(こうそく)の救急医療で最も有効な薬剤の使用件数に、都道府県によって最大4倍近い差があることが、端(はし)和夫・新さっぽろ脳神経外科病院名誉院長ら日本脳卒中学会の研究グループの調査で分かった。脳卒中の救急医療体制の地域格差が浮かび上がった形だ。25日発行の同学会誌で論文が掲載される。

薬は、血管に詰まった血の塊(血栓)を溶かす「t―PA」。4割近くの患者が、発症から3か月後にほぼ正常な状態に回復する効果がある。国内では2005年10月に使用が認可された。

 同学会に製薬会社から報告された市販後調査結果によると、認可から08年9月までの3年間のt―PA使用件数は1万4792件。3年間の使用件数を、脳梗塞の危険が高くなる65歳以上の人口10万人当たりで換算すると、最も多いのは香川県の103・6件。最も少ないのは岩手県の27・1件で、3・8倍の開きがあった。全国平均は57・6件。

 t―PAは迅速な投与が必要で、同じ脳卒中でも脳出血、くも膜下出血には使えない。発症から3時間以内に、医師がCT検査などで正確な診断を行って使うことが条件となっている。しかし地域によっては、診断・治療ができる脳外科医や神経内科医が不足していたり、救急隊による患者搬送に時間がかかったりして、せっかくの薬剤が使えないケースが少なくない。

 国立循環器病センター内科脳血管部門の峰松一夫部長は「t―PAの使用件数は、脳卒中の救急医療の水準を示す一つの指標であり、地域格差があってはならない。都道府県は積極的に救急医療体制作りにかかわるべきだ」と話している。

ガンブルツェフの全貌

2010年01月25日 21時19分33秒 | 自然
 南極大陸の中央部で氷床(図の青い部分)の表面から何千メートルも下に隠れた、いわゆる“幻の山脈”がついに全貌を現しつつあることが2009年12月に発表された。

 2008年と2009年に行われた氷床内部のレーダー探査により、ガンブルツェフ山脈のこれまでで最も詳細な画像(上図はその一例)が得られた。その結果、この山脈が激しい起伏を持つことがわかったという。

 このレーダー画像は起伏が若干強調されているものの、標高およそ2600メートルのガンブルツェフ山脈の姿をはっきりと捉えている。この山脈は数億年前に形成された後に南極の氷に覆われた可能性が高いと、コロンビア大学ラモント・ドハティー地球研究所の地球物理学者ロビン・ベル氏は話す。同氏は国際極年(2007~2008年)科学プロジェクトの一環で行われた南極ガンブルツェフ地区プロジェクトの責任者である。

 同氏によると、ガンブルツェフ山脈の規模と形状はレーニア山があるアメリカのカスケード山脈に似ているという。

JR東海が新幹線の対米輸出に本腰、フロリダが有力

2010年01月25日 21時08分49秒 | 経済・経営・社会
JR東海は新幹線システムの海外輸出先について、米国を最有力候補として絞り込むと正式決定したと発表した。

 都内で会見した米調査会社幹部は、新幹線システムを採用する公算がもっとも大きい路線としてフロリダ州のタンパ・オーランド・マイアミ間だと指摘。このほかロサンゼルス・ラスベガス間、テキサス州などいくつかの候補があるとして、これらの区間での事業化に向けて営業活動を本格化すると強調した。

 同席したJR東海の葛西敬之会長は、欧州の高速鉄道システムが、高速専用鉄道と在来線の線路を併用するのに対して、日本の新幹線は在来線と独立した純粋な高速専用路線であるのが特徴と指摘。日本勢と競合するTGV技術の輸出を進めるフランス勢について「新幹線よりも車体の重いTGVは、在来線で貨物列車と衝突しても安全だなどとネガティブキャンペーンをする可能性がある」とし、在来線の併用が必要となる東海岸の大都市間路線でなく、更地に専用高速鉄道を敷設しやすいフロリダなどの売り込みを優先させる考えを示した。

 JR東海は国内で実験中のリニアモーターカー技術についても対米輸出を本格化させる考えで、ボルチモア・ワシントンDC間、チャタヌーガ・アトランタ間、ペンシルバニア州などを候補地とするとしている。リニアは国内でも営業運転が始まっていないが、ドイツ勢などとの競争激化が見込まれ、今のうちから米国で受注活動を始める。

空からの調査

2010年01月25日 20時24分08秒 | 自然
 2008年と2009年に国際共同研究チームは、アメリカのニューヨーク州(約14万平方キロ)とほぼ同面積のガンブルツェフ地域を飛行機に搭載したレーダーでくまなく調査した。これにより、氷の下に隠れている地形を氷の上から“見る”ことが可能になった。

 今回の調査を率いたコロンビア大学のロビン・ベル氏によれば、氷の下には水が溜っている部分があることも突き止められた。氷河の下の水の流れを知ることは、地球温暖化が進むにつれて南極大陸の氷床にどのような事態が起きるかを予測するのに役立つため、水が溜まった場所の発見は大きな意味を持つという。

氷の洞窟

2010年01月25日 20時04分46秒 | 自然
 南極大陸は、表面だけを見れば複雑な地形の宝庫と言える。2008年のガンブルツェフ山脈探査中に撮影されたこの氷の洞窟もその一つである。

 しかし氷の下にある地形を明らかにする作業には困難が伴うため、その姿は長い間謎に包まれていた。「私たちは上空を何回も飛行した」と、今回の探査プロジェクトを率いたロビン・ベル氏はナショナルジオグラフィック ニュースの電子メール取材の中で述べている。

「12ヶ月前の時点で、私たちの地図には、ごく曖昧な地形しか描かれていなかった」と同氏は言う。その後、長さ700キロ、幅250キロの氷床の上空を飛行機で何度も横断するうちに、詳細な地形が明らかになってきた。「地図には徐々に地形が書き込まれ、この山脈の姿が明らかになっていった」。

ヨネックス、グラファイトデザイン社製TourAD DIシャフト装着モデルを発売

2010年01月25日 19時01分06秒 | スポーツ
 ヨネックスでは、四角いフェースが特徴のナノブイシリーズ第3弾、ナノブイ ネクステージType430ドライバーと、ナノブイネクステージフェアウェイウッドType Stのグラファイトデザイン社製TourAD DIシャフト装着モデルを2月20日に追加発売する。
 ヨネックスアドバイザリースタッフの石川遼プロは2009年、ナノブイネクステージType430ドライバーを使用してトーナメントで多くの実績を築き上げ、世界最年少賞金王に輝くとともに、クラブ性能の高さを証明してきた。

 ナノブイネクステージType430ドライバーは、従来に比べてトウとヒール側のフェース高を高くし、縦方向のたわみを増大させた「四角いフェース」の新形状アイソメトリックフェースと、フェース中央部を周辺よりも厚くしたマッスルパワーフェースを組み合わせたパワーアイソメトリックフェースによってインパクトエリアが拡大。オフセンターショットでもボール初速の軽減を抑え、方向性も格段に向上している。また、クラウン部のカーボンを従来よりも約20%肉薄化、さらなる低重心化を実現させた複合ヘッド。
 そしてこの度追加発売となるグラファイトデザイン社製のTourAD DIシャフトは、インパクト時のヘッドのブレを抑え、より芯のある深く厚いインパクトを実現するモデルです。ナノブイネクステージType430ドライバーとTourAD DIシャフトとの組み合わせにより、上級者でも満足する飛距離性能とコントロール性を兼ね備えている。
 石川遼プロは、このモデルを使用して2010年トーナメントを戦うとのこと。



【ナノブイ ネクステージ Type430 ドライバー 概要】
 商品名:ナノブイ ネクステージ Type430 ドライバー
 素材・製法:
  本体/6Al-4V チタン精密鋳造+タングステンウエイトビス+クリアナイロン
  フェース/SP-700HM チタン圧延材
  クラウン/高強度カーボン+カップスタック型カーボンナノチューブ+ゴムメタル
  シャフト/カーボン(グラファイトデザイン社製Tour AD DI)
  グリップ/ツアーベルベットラバー(YONEXロゴ付き バックライン無し)
 希望小売価格:¥94,500(本体価格¥90,000)
 発売日:2010年2月20日
 原産国:日本



【ナノブイ ネクステージ フェアウェイウッド TypeSt 概要】
 商品名:ナノブイ ネクステージ フェアウェイウッド TypeSt
 素材・製法:
  本体/SUS630 ステンレススチール精密鋳造+タングステンウエイトビス
  フェース/マレージング圧延材
  クラウン/高強度カーボン+カップスタック型カーボンナノチューブ+ゴムメタル
  シャフト/カーボン(グラファイトデザイン社製 Tour AD DI)
  グリップ/ツアーベルベットラバー(YONEXロゴ付き バックライン無し)
 希望小売価格:¥52,500(本体価格¥50,000)
 発売日:2010年2月20日
 原産国:日本

遮熱性能でも世界最高水準の消防服素材開発

2010年01月25日 18時24分57秒 | サイエンス
ナノテクノロジーを利用し高熱に強いだけでなく、着心地も優れた消防服素材を帝人テクノプロダクツ社とホソカワミクロン社が開発した。

新しく開発された消防服素材は、ナノサイズの炭素系超微粒子をアラミド繊維に均一分散することで、熱を拡散しやすくしている。従来のアラミド繊維に比べ、やけどの程度を40%軽くできる上、同じ防火性能を持つ生地より15%軽量化することが可能という。

消防服の国際規格はより高い防護性能を要求する北米規格と、快適性を重視する欧州型がある。日本防災協会防火服性能基準は欧州型に沿っているが、この服地を使用すると北米規格の最も厳しい防護性能も併せ満たすことができると両社は言っている。

新エネルギー・産業技術総合開発機構 プレスリリース