奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

渇き

2011-07-29 | 心詩~こころうた・己
トランクひとつを提げて
心は遥か遠くを旅する

重い重い体は
その心を縛り付けるロープのよう

誰にも 何にも束縛されず
己の力で生きていけるなら

誰をも 何をも怖れることなく
心のままに突き進んでいけるなら

どれほど この人生は
どれほど 私という存在は
価値のあるものであっただろう

私を束縛するものは
この体か この心なのか

一歩を踏み出す勇気は
どうすれば この身に宿るのだろう

愚かしくも哀しき……

2011-07-23 | 心詩~こころうた・己
抑えに抑えた感情が
堰を切って爆発する

人を傷付けないために
物を掴み 破壊する

そんな理性にさえ嫌悪しながら
今まで 何度同じことを
繰り返してきただろう

苦しい
苦しい
もう たくさんだ

どんなに爆発させても
この感情の出ていく先は
どこにもない

誰に知られることもなく
やがて この惨めなささくれは
我が胸の奥底に封じ込められる

そしてまた
感情の波に飲み込まれ
同じことを繰り返すだけ

願うこと

2011-07-03 | 心詩~こころうた・己
なにもしないで
だらだらと生きるより

悔いのない生き方をして
花火のようにパッと散る人生がいい

人生の価値は 人それぞれに違う
そこに正解も不正解もない
自分の信じたものが 価値の基準であるから

誰かに与えられるものでも
誰かに強制されるものでもない
自分の責任で営むものが 人生であるから

どんなに不運な人生でも
それが与えられた試練と思えるなら
きっと 立ち向かう力も
この体に備わっているはず

今はまだ 理屈でしか考えられないけど
いつか 魂の底から
己の運命を受け入れられる人間になれることを
心から願っている

初心忘るべからず

2011-07-03 | 心詩~こころうた・己
「したい」が
「しなきゃ」になった時
人は辛い

余分なものを
盛る必要はない

純粋な好奇心が
なによりの起爆剤

次の自分へと

2011-07-02 | 心詩~こころうた・己
なぜ 後ろめたさを感じるのか
誰に対する罪悪感なんだろう?

いつまでも同じ場所に
いることなど出来ないのに

引き寄せられる気持ちは 誰にも止められない
自分自身にも どうすることも出来ないのだから

新しい出会いは 新しい刺激と
新しいエネルギーを 与えてくれる

今の自分に必要なものを持った人が
そのタイミングで 私の前に現れてくれる

その出会いがなければ
きっと 私はそこから動けないだろう

だから 後ろめたさなど感じることはない
誰に軽蔑されようと 自分だけは誇ればいい

その 眩しく輝く人のように