奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

ちっぽけでもいいと

2013-08-25 | 心詩~こころうた・己
ちっぽけに生きるのも
いいと思える

ちっぽけでも
自分で花を咲かせられるなら

ちっぽけでも
自分で描いた風景に住めるなら

ちっぽけでも
自分を好きでいられるのなら


最初から
ちっぽけな人間だから

傷つけるやつらも
ふんぞり返るやつらも

負けたくないから
泣きたくないから

自分を大きく見せようとして
それが本当の自分だと思いたくて


最初から
悲しいいきものだから

ひとりぼっちはいやだから
みじめな思いはいやだから

人の色に染まろうとして
人に合わせて笑顔を見せて

それでも誰にも理解されずに
居場所をまたひとつ失って


傷ついて
傷つき果てて
たどりつく場所は

自分ひとり分の
ちっぽけな自分

それだけでいいと
それだけを守りとおせるなら

自分で花を咲かせられるなら
自分で描いた風景に住めるなら
自分を好きでいられるのなら

ちっぽけに生きるのも
いいと思えるんだ

遠き平和に

2013-08-10 | 心詩~こころうた・世
人の命に
人の死に
思いを馳せる
八月の空の下

繰り返す
繰り返される
侵略と
殺戮と

流される
流され続ける
人の血と
人の涙と

加担することも
傍観することも
知らずに生きることも
深き罪
深き悲しみ

平和の意味
幸福の意味
自分のためでなく
この世界のすべてを思い

願い
祈り
乞い

すべての心が平和を求め
すべての手が争いを放棄し
兵器が人を守る手段ではなくなる
その日がきっと来ることを信じて……

暑中お見舞い申し上げます。

2013-08-04 | 独言~つぶやき
皆様、いつも「奏~かなでうた~詩」をご覧いただいてありがとうございます。
稀にみる猛暑のさなか、体調を崩すことなくお過ごしでしょうか。

今夏のドラマ『半沢直樹』、パワハラ上司に人生を狂わされた私にとっては、
幾分かの心の慰め、鬱憤晴らし(笑)の良い機会となっています。
実際にはこんな風に上司に楯突いたり、会社を敵に回すなどあり得ないことですから、
ドラマの中で虐げられた主人公が、正義の心を貫いて歪んだ組織に正面から挑んでいく、
その姿に共感し、応援し、溜飲を下げるだけが関の山……。
それでも、このようなドラマが作られた意義は、大変大きなものがあったはずと思います。
世の中の不条理に泣いている人は、きっとたくさんいるはずですから。

私はこれからも、このささやかな空間で「詩」という武器を使って、
この不条理な人生と戦っていく所存です。
それだけが、自分の存在意義を確認できる唯一の手段であり、
自分に自信を取り戻せる唯一の方法ですから。

それでは、皆様も暑さに負けず、日々を大切にお過ごしください。


添見奏音

泣き言

2013-08-03 | 心詩~こころうた・己
自分の弱さや無防備さを棚に上げて
パワハラを受けただの
いじめられただのと
泣き言を言っているんだ

いつまでも いつまでも
泣き言を言いながら
そこから離れられずにいるんだ


こんなに長い時間を生きて
なぜ 一度も
強くなることができなかったのだろう

何度も同じ失敗を繰り返して
なぜ 一度も
気づくことができなかったのだろう


こんな深手を負う前に
まだ反撃できる力が残っているうちに……