奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

刻まれ続けてゆくもの

2014-01-17 | 心詩~こころうた・世
誰かが忘れてしまっても
誰かは心に刻んでいる

誰かが笑って過ごしていても
誰かは静かに祈りを捧げている


背負った宿命はそれぞれに違う
誰かの宿命を
人は見守ることしかできない
自分の宿命は
自分で受け止めるしかない

過ぎ去った哀しみ
過ぎ去った痛み
でも 過去にはならない
そこで終わりではないから

哀しみは 痛みは
怒りは 絶望は
繰り返す 繰り返される

すべての人類が
それを拒絶しようとも
時という名の地層に
刻まれ続けてゆく


地球という脅威の中で
私たちは 生きている

自問自答・3

2014-01-06 | 心詩~こころうた・己
足掻くのは
自分の人生を
生きたいと思うから

もどかしいのは
真実を
隠し通さなければならないから

欲しいのは
自分自身を
生きているという実感

求めるのは
理解してくれる誰か
必要とされる自分

叶えたいのは
華やかな夢ではなく
生きるための手段

阻むものは
複雑になりすぎた人間社会
順応できない自分の未熟さ

悲しいのは
我が身に染み込んだ猜疑心
嫌な自分を捨て去れない不甲斐なさ

いつになれば
自分が自分であると思えるのか
自分を誇れる自分になれるのか