ちっぽけな
ちっぽけな
自分
宇宙の
地球の
何億分の一の
小さく
脆弱な
薄い皮膚と
身に纏う服だけに
守られた
ちっぽけな
ちっぽけな
その体の
何分の一の
小さな心よ
小さな事に執着し
小さな事に傷ついて
小さな事をくよくよ悩み
小さな事を手抜きして
そんな小さな自分が
嫌いで
嫌いで
そんな不甲斐ない自分に
涙が出て
涙が出て
どうすれば自分を
愛せるだろう
どうすれば他人(ひと)を
愛せるだろう
どうすればこの世界を
愛せるだろう
小さな事に喜んで
小さな事に感動し
小さな事を大事に思い
小さな事を感謝する
そんな自分もいるのに
そんな自分が愛おしいのに
そんな自分に自信がなくて
小さな殻から出られない
ちっぽけな
ちっぽけな
この心は
見えない未来を
待ち受ける試練を
日毎夜毎に想像して
怖くて怖くてしかたない
ふと我に返ると
生きることが
怖くて怖くてしかたない
臆病なのは
勇気がないのは
この ごつごつとした地球の上に
丸裸のままで立っているからだろうか