心から安心して
身を委ねられる場所など
どこにもないのだろうか
波乱含みの中
綱渡りのように生きてゆくのが
人の世というものなのか
ある日突然
霞のように消える
当たり前のように
そこにあった居場所
昨日までの仲間は
明日には赤の他人
その地を去れば
二度と会うこともない
集団は新参者を
異物のように扱う
同じ人間であることに
気づきもせぬかの如く
次の居場所は
容易には見つからず
ここかと思えど
身ぐるみ剥がされ
夢から醒める
孤独に生きることが
宿命であるかのよう
群れからはぐれ
心はいつも ひとりきり
飼い主を求める
捨て犬のように
居場所をなくし
惨めに彷徨う
悔やんでも 諦めても
恨んでも 背を向けても
ひとりでは生きてゆけぬと
それでも誰かを信じたいと
傷だらけの野良犬は
記憶の隅に残る温もりに
もう一度包まれたいと願う
未来は黒雲に覆われて
淡い記憶の断片(かけら)だけが
安らかな夢を見せる
この身を委ねられる場所は
どこにあるのだろう──
身を委ねられる場所など
どこにもないのだろうか
波乱含みの中
綱渡りのように生きてゆくのが
人の世というものなのか
ある日突然
霞のように消える
当たり前のように
そこにあった居場所
昨日までの仲間は
明日には赤の他人
その地を去れば
二度と会うこともない
集団は新参者を
異物のように扱う
同じ人間であることに
気づきもせぬかの如く
次の居場所は
容易には見つからず
ここかと思えど
身ぐるみ剥がされ
夢から醒める
孤独に生きることが
宿命であるかのよう
群れからはぐれ
心はいつも ひとりきり
飼い主を求める
捨て犬のように
居場所をなくし
惨めに彷徨う
悔やんでも 諦めても
恨んでも 背を向けても
ひとりでは生きてゆけぬと
それでも誰かを信じたいと
傷だらけの野良犬は
記憶の隅に残る温もりに
もう一度包まれたいと願う
未来は黒雲に覆われて
淡い記憶の断片(かけら)だけが
安らかな夢を見せる
この身を委ねられる場所は
どこにあるのだろう──