奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

まだ 希望のあるほうへ

2011-10-19 | 心詩~こころうた・己
死にたい自分と
生きたい自分

絶望してしまった自分と
まだ 諦めきれない自分

揺れ動く感情の狭間で
それでも 本当は待っている

自分の存在に気付いてくれる
誰かのことを

ここにいてもいいんだと
信じさせてくれる何かを

本物の自分の人生を生きたい

「私はここにいる」と
己の両足で
地面にしっかりと根を張って

呪文

2011-10-12 | 心詩~こころうた・己
「なんとかなる」
この呪文で
前に進めた頃もあった

いつから
この呪文が
効かなくなったのだろう

根拠のない希望など
やっぱり存在しないんだと
何度 虚しい溜め息を
ついただろうか


感情の起伏は薄れ
やがて 虚ろな目で
世の中の不条理ばかりを
他人事のように 淡々と
見つめて生きていくのだろう

この人生が
私の手に戻ることは
もう ない

嫌悪

2011-10-11 | 心詩~こころうた・己
くだらない事で
イライラさせる奴がいる

くだらない事で
イライラしている自分がいる

なぜなんだろう

世界中の
命の瀬戸際で生きる人たちを
慮(おもんぱか)ることもできず

平和な国で
なぜ こんなに
不平不満が満ち溢れている?


こんなくだらない自分に
心底 嫌気がさす
こんな自分にさせる奴らに
心底 吐き気がする

こんな気分の時には
たまらなく死にたくなるんだ

実行なんか できないくせに


頭蓋骨をかち割って
脳みそをぐるぐるかき混ぜて
なにもかもが分からなくなるまで
かき混ぜて かき混ぜて

こんな感情も
こんな自分も
ぜんぶ なかった事にしてしまいたい

本当の自分を生きるために

2011-10-01 | 心詩~こころうた・己

薄っぺらな人間にだけはなりたくない
ずっと そう思って生きている

これまでの人生で舐めてきた
数々の苦汁や辛酸は
そんな私の望みを叶えてくれる
唯一の栄養源だったかもしれない

でも そんな栄養は
心や体を蝕む
副作用のほうが大きい

なんと効率の悪い人生か……

心を病んで ようやく
スタート地点に立てたような気がする


攻撃の手が及ばない安全圏に逃れ
やっと 魂が体に繋がれた安堵を感じた

いつ いかなる状況においても
自分の中心にいるのは
自分自身でなければならない

自分の真ん中に軸を置け!
他人に人生を操られてどうする?

それに気付かず
人生を明け渡してきたことが
私の最大の敗因

多くを犠牲にして ようやく得た
ひとつの確信


気付いたことが 第一歩
その先の一歩は
変わりたいと願う この足で踏み出すのだ

ふたたび 我が身を野に放つ時
自分自身を守り抜ける
力は備わっているだろうか

さなぎのあがき

2011-10-01 | 心詩~こころうた・己
人は
出会いによって成長していく

人との出会い
経験との出会い

そして どんな経験も
決して無駄なものはない

けれど

負の経験から学べることは
核心的ではあるけれど
護身術であって 成長ではない

たくさんの良いもの 良い人から
自分の知らないことを吸収して
人は成長していくものだと思う


世間知らずで
油断と隙だらけの私には
護身術ばかりが身についてしまった

反面教師は もういらない!

共に手を携えて
同じ未来を向いて
歩んでいける出会いが欲しい

自分ひとりで成長するには
あまりにも 力が足りないから

自分の存在価値を
自分の存在理由を
誇りにできる人間になりたい