奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

ぐるぐる

2013-01-27 | 心詩~こころうた・己
ぐるぐる
ぐるぐる

飲み込まれ
渦に巻かれ

ぐるぐる
ぐるぐる

流され
翻弄され

ぐるぐる
ぐるぐる

櫂もなく
羅針盤もなく

ぐるぐる
ぐるぐる

誰かが起こした
波に揺られて

ぐるぐる
ぐるぐる

どれだけ必死に
もがいても

じたばた
じたばた

抜け出せず
溺れそうになる

ぐるぐる
ぐるぐる

藻屑のように
消えればおしまい

心の治し方

2013-01-25 | 心詩~こころうた・己
治したいって気持ちと
今の自分を否定する気持ち
ひとつに繋げちゃいけない
ってこと 忘れていた

受け入れられないから
苦しい
分かって欲しいと
思っているのに


何に追い立てられて
何を焦っているの

物事に順序があるように
心の治し方にも
順序があるんだよ


目を閉じて
心の悲鳴に
じっと耳を傾けて

そして一番
傷んだ部分が見えたら
そこにぎゅっと手をあてて
「大丈夫 大丈夫」
って 呪文を唱えるの


その先は
まだ知らない

その先は
きっとひとりじゃ
無理かもね

だって
背中を押すことは
自分の手では出来ないから

心の叫び ってやつ

2013-01-23 | 心詩~こころうた・己
何歳(いくつ)だからじゃなく
自分の人生に
合った生き方をすればいい
するしかないじゃないか

世間の価値観で
何を見ているの?
レールなんて
どこに敷いてある?

外の声に
惑わされてちゃ駄目
自分は自分が
ちゃんと導かなくちゃ


こうあるべき
なんて既成概念は崩壊した
どう生きたいかは
自分で決めていいんだ

そのくらいの自尊心は
持っていてもいいでしょ
やっと大事なことに
気づいたんだから


何歳(いくつ)かなんて
なんの足枷でもないんだよ
窮屈な殻は
脱ぎ捨ててしまえ!

かつて、ここにあったもの【歌詞っぽく】

2013-01-18 | 心詩~こころうた・世
愛が欠如したこの星で
人は何に縋って生きるのか
一期一会の縁(えにし)の糸を
つかめど指をすり抜けて

かつて 人は愛を育み
この世は優しさに満ちていた
知らぬものにも手をさしのべて
痛みと喜びを分けあった

世界は満たされ
ないものなどない時代
だけれど
なぜだか満たされない
愛に飢(かつ)え 乾いた心

立ち止まり ようやく気づく
本当に必要なものが
今 見え始めている


夢が欠如したこの星で
人は何を信じて生きるのか
未来はとうに見えている
決して約束などない未来

かつて 人は夢を育み
この世は希望に満ちていた
どんな苦難も明日に繋がる
そう信じて乗り越えられた

世界は満たされ
権力者は頂点に立った
だけれど
その山の裾野には
夢も見れぬものたちの群れ

顧みて ようやく気づく
本当に大切なものが
今 見え始めている

ひとり、人はひとり

2013-01-16 | 心詩~こころうた・己
なぜ?
どうして?
こんなに
苦しんでいるのに

何度
この声を張り上げ
訴えただろう

何度
この声を嗄らし
救いを求めただろう

目に見えぬ
心の病に侵された不運


『家族の理解がなにより大事』
まさか ここが一番の
ハードルだったとはね

普通に見えてるの?
手首でも切ったなら
真剣に私を見てくれる?

たとえ家族でも
目に見えない病を
伝えることは不可能

目に見えない厄介事は
目に見えないのをいい事に
日常に埋没させて
なかった事にされてしまう


うわべの平穏は
「助けて」の一言で
一気に崩壊する

「自分でなんとかしろ」
家族なんてこんなもの
その現実を突きつけられる

そんな失望で
上塗りされるくらいなら
二度と助けなど求めない

所詮は私の苦しみ
私が背負うべき病なのだから


振り絞れない気力を
どう振り絞って
病と闘えばいいか

いつかは
一人で生きてゆけるように

求めず
頼らず
見失わず

誰にも潰されぬ
強い心を持てなければ
いつまでも
ここから這い上がれない

明日こそ

2013-01-15 | 心詩~こころうた・己
明日こそ
明日こそ

何度だって
言えばいい

明日こそ
明日こそ

思えるうちは
まだ大丈夫

明日こそ
そう唱えれば

明日こそ
何とかなりそうな
気がするからね


明日こそ
明日こそ

今日もだめだった
でも
今日も唱えられた

明日こそ
まだ炎は消えてない

明日こそ
まだ希望は捨ててない

時々
しんどくなるけれど

明日こそ
また頑張れる気がする


明日こそ
明日こそ

言わなくなったら
そこで終わるから

明日こそ
明日こそ

ひとつずつ
叶えていこう

明日こそ
小さな一歩

サバイバル

2013-01-14 | 心詩~こころうた・己
信じれば裏切られ
疑えば傷つける

人の心は見えぬから
人の心が読めぬから

しくじるたびに
居場所をなくし
人を恐れて遠ざける

学んだところで活かせない
応用なんて通用しない

それが人間
人間社会

攻略法などない
自分の力で
生き抜くしかない

花咲け人生

2013-01-13 | 心詩~こころうた・己
一輪の花でいい
生涯にたった一輪

なのに私はまだ
その種を蒔く場所さえ
見つけられない


どの畑に蒔いた種も
芽を出す前に枯れてしまう

土が悪いのか
水が足りないのか

時には虫に喰われ
踏みしだかれ

やがて土から掘り起こされて
無残に干乾びる


干乾びた種は
どんな肥料で蘇生する?

育てる手立ては
まだ残されている?


たった一輪咲かせるために
どんな努力も惜しまない

暗示

2013-01-12 | 心詩~こころうた・己
望む未来が
来ぬからと
現在(いま)を粗末に
生きてはいないか

望めど望めど
叶わぬ人生に
自分の価値さえ
否定してはいないか


追いつめているのは
信じることのできない
自分自身

縛りつけているのは
未来を諦めてしまう
弱い心


疲れたのなら
頑張らなくていい

どうにもならないのなら
すべてを受け入れればいい


どんな人生も
腐らずに前を向いていれば

いつかきっと
望む未来がやってくる


本当に
本当に──?