傘は電車の床に置くな

昨日は朝から天気がぐずつき、ブルーな気分の人が多かったのでは。
今夜は雨模様。
話は昨日の続きです。

帰りの電車の中で、運良く座ることができた。
私の左隣には女性が座っていた。
その女性は傘を床に置こうと試したが、置くスペースがないと考えたようだ。

そこで私とその女性の間の手すりに立て掛けた。
傘が倒れて来るような気がした。
しかし、傘は上手い具合にバランスを取っている。

そのうち隣の席から視線をチラチラと感じたが寝たふりして無視した。
しばらくして隣の席から話し声が聞こえてきた。
あれ、連れがいたのかな。

隣の女性（以下、女Aと記す）が誰かと話している。
女Aの話し方から推察すると、初対面のようだ。
女Aのもう一人の隣の人は女性（女Bと記す）のようだが声は良く聞こえない。

女Aは韓国の女性らしい。
そして友達のピアニストのコンサートに誘っている。
朝が良いか、夜が良いかと聞いているようだ。

最後に女Aは自分の連絡先を伝えていた。
携帯電話の番号かメアドみたいだ。
そして、お母さんも一緒に来てもいいよと言っている。

女Bは中学一年生だといったらしい。
そして女Bは次に停まる駅で降りた。
制服姿だった。

怪しい勧誘では無いかな？
電車の中での勧誘はルール違反だ。
さらに、相手は制服姿で、見た感じ中学生だった。

でも、誰も止めなかった。
世間話から入り、他人が口を出すタイミングを逃すようにしたのでないか。
ここはただの想像だが。

何か不思議な気がする体験だった。
混雑した電車の中での異質な風景だ。
そして言い知れぬ不安感を受けた。＝以上＝