★スパイラルスペース ひなたぼっこ★ ・ ・~あったかい学びの部屋~

 私、かんちゃんが日常生活に隠れている大切な宝物を探します。幸せになれる考え方、過ごし方を一緒に見つけましょ。

場面緘黙(ばめんかんもく)

2009-02-04 16:49:09 | * 心と体の不思議 *
言いたい言葉が声になって出てこない… 

こんな症状でお悩みのお子さん、いませんか?
小さいお子さんの場合、この内容をうまく表現することができないので、

    「この子は都合が悪くなると口を利かなくなる。」
      とか「ふてくされてしゃべらなくなる。」
         とか「引っ込み思案で…。」

と勘違いして済まされていることも多いようです。

わがままとか我を張ってしゃべらないのではなく、
声を出したいのに出てこない、
そういう状態が緘黙です。

場面緘黙はある場面、学校で、あるいは学校の中でもある限られた状況で、声が出なくなります。

つい先日もこのような症状のお子さん本人から相談のお電話をいただきました

「学校で声が出なくなったとき、どんな感じだったか覚えてる?」と訪ねると、
「ものすごく力が入っていた。」と本人。

本人が一番良くわかっているようです。この症状のキーワードは緊張 です。

詳しくはわかりませんが、
  物理的に考えても
緊張して体がガチガチな状態だと声が出なくなるというのは
それほど不思議なことではありません。
声帯も緩めているから震えて音が出るんですよね
これがピーンと張り詰めてカチカチだと音はなりません。

問題はなぜそれほどまでに緊張しているかということ
不安、恐怖、自信の無さ
これらが関係しているようです。

一人ひとり、何に不安や恐怖を感じているか、
どんな出来事が自信を喪失させたのか、
自覚して、一掃していく作業が大切になるでしょう 

そんなに不安や恐怖に感じる必要は無いんだ
完璧である必要は無いんだ
他人の評価を気にする必要は無いんだ
ということを徐々に腑に落としていくってことでしょうね。

一緒に取り組まれるご家族の力も大きく、
親御さんが不安を持ちながら「不安がらなくていいんだよ。」
って口先だけで言っても、親御さんの不安はお子さんに伝わります。
お子さんの力を信じている親御さんが「自信を持ちなさい!」と言うから、
お子さんに伝わっていくんですね。

長々と書きましたが、
重要なのは力を抜くこと

ここでもまたこの言葉が出てきましたね
今年は本当に力を抜くことの大切さを教えられる一年になりそうです