神奈川県相模原市のボーカル教室 カヌマミュージックスクールです。
Tさんは ひばりさんの「みだれ髪」を練習中。
音程もいいし、歌もズレないし、声もいいし、
声量もあります。ただ力を入れての声量ですが・・・。
この歌は音域が広く、高音のロングトーンからスタートするフレーズが
サビにあり、又、曲の速さがものすごくゆっくりなのでなかなか
歌いこなすのが難しい歌です。
途中の「塩屋の岬」のフレーズでTさんは苦しそう。
本人もわかっていて
「先生、ここ苦しいんですけど途中で息を入れてもいいですか?」
カヌマ
「塩屋の岬 は7語ですよね。塩屋と岬のあいだに“間(ま)が
ありますからそこでブレスを入れるしかないですね。
でもそこでブレスをしてもその苦しさは変わらないと思いますよ」
案の定、歌いにくくなっただけ。
Tさん
「ではどうすればいいのですか?」
カヌマ
「こうしてください。
塩屋と岬のあいだに“間”がありますよね。
“間”の後の 岬 をチャンと言ってください。
強くとか弱くでなく チャンと言ってください」
するとTさんは 塩谷の、岬 と 岬 をチャンと言いました。
カヌマ
「どうですか?岬がチャンと言えたでしょう。
苦しかったですか?苦しくなかったでしょう。
ブレスが途中で必要でしたか?いらないでしょう」
「じゃあ次に岬がどこまで伸びるか(伸ばすのではなく)
やってみましょう」
Tさん
「塩屋の、岬ーーーー」
「苦しくありません」
カヌマ
「そうですよね。塩屋の“し”が高音のロングトーンなので
力を入れて伸ばそうとしたため 岬 が言いにくくなったというわけです。
岬をチャンという積りで 塩屋の岬 を歌えば何でもありませんよ。
岬をチャンと言おうとすれば 塩屋の は力めなくなるでしょう」
「要は力み、そしてフレーズの“間”を活かさないと
苦しいところは苦しいままで終わってしまいますよ」
Tさん
「よくわかりました。“間”ってすごく大切なんですね」
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