道の邊の 尾花がしたの 思ひ草 今さらになど 物か思はむ
作者不詳(万葉集より)
ススキの根元に隠れるように咲いている思い草。
その花の色や表情は片想い、ひそかな恋心、気づいてほしい女ごころという
感じがします。
「ずっとあなたのことを思ってきました。でも、わたしの心は通じません。
ススキの陰にひっそりと咲いてい散る思い草と同じです。
あなたのことはもう忘れます...」
思い続けてきた女性の決別の歌でしょうか?
道ならぬ恋のような気もします。
思い草の名がナンバンギセルになったのは、江戸時代に南蛮人が日本に
煙草持をもち込んだからで、姿形がたばこののパイプに似ているので
名付けられた。
ナンバンギセルはススキや茗荷などの根に寄生する植物で、葉緑素は全くない。
この写真は庭の鉢植えのものです、2年前に園芸園で買ったものが奇跡的に
今年咲きました---(^^)
そういえば大高緑地公園にもこのナンバンギセルの花が咲くのだが3年前に大量に咲いているのを見てからは花を確認出来ていません。