暑さの中、一匹のトンボが木の木陰で羽根を休めていました---
路の邊の 草深百合の後(ゆり)にとふ 妹(いも)が命を われ知らめやも
柿本人麿歌集
「会ってくれませんか、というと、いつもあの娘は、あとでねと、
サラリとかわしてしまう。道ばたの茂みにひっそりと咲いているユリの花
のようには、いつまでも待ってはいられませんよ」
愛知県南設楽群鳳来町にある愛知県民の森に行って来ました。
ここは過去に2~3度キャンプに来たことがある。
キャンプ場の横にきれいな川が流れていて子ども達が歓声をあげていた。
遊歩道には山側にきれいなヤマユリが咲いていた。
地元の人は鳳来寺山の辺りに咲く百合なので鳳来寺百合と呼んでいる。
雨がそぼ降る道にヤマユリの花、なかなか絵になる景色ですね---♪♪♪
ヤマユリはカサブランカの原種だけあって姿も香りもとても豪華です。
百合の女王様といったところでしょうか?
遊歩道の途中にある不動滝を上から見た写真です。
県民の森はキャンプだけでなくハイキングにもお勧めですよ---(^^)
展轉(こいまろ)び 戀ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔の花
作者未詳(万葉集より)
「恋いこがれて死ぬようなことがあっても、決して人目につくような
ことはしません。
朝顔の花のように鮮やかでは、人に知られるので---」
朝顔は秋の七草のひとつですから、木であるムクゲでは矛盾します。
でも美しい花を見ていると、「アサガオはムクゲである」という貝原益軒の説も尊重したくなります。
ムクゲは一日花で、華道では嫌われますが、茶道ではひとときの命を
尊ぶ花として珍重されるようです---
野辺みれば 撫子の花 咲きにけり わが待つ秋は 近づくらしも
作者未詳(万葉集より)
ナデシコは山野に自生する多年草で、秋の七草のひとつにあげられているが
実際には秋というよりも夏の高原などでよく見かける。
ナデシコの花は美しい女性、それも日本的な美人にたとえられます。
最近は街に出かけても大和撫子(やまとなでしこ)のような女性を滅多に見かけなくなりましたが---
白花のナデシコの花が咲いていました。
よく見ると切れ込みが深くサギソウにも似ているかも。
見ているだけでは物足りなくなって、手で撫でてみたくなるので
愛撫する子、つまり「撫子」というやさしい名前がつけられました---(^^)
面の木の続きです。
なんとかトラノオという花はたくさんあるけれど、このオカトラノオは
一番ポピュラーだろう。
「犬も歩けば棒にあたる」ということわざじゃないが、今の時期ちょっとした野山を歩けば見ることが出来る。
このモンシロチョウも子供の頃から一番なじみのある蝶々である。
そうそう、モンキチョウもよく見たね---
ヤマホタルブクロかな?萼片の湾入部に反り返った付属体があるのが
ホタルブクロのようだ。
大きな木にイワガラミが巻き付いていた、イワガラミは紫陽花に似た
白い花だが蔓性で岩や木に絡まって咲く。
突然林の中から鹿が現れてびっくりした!
傍にいた管理人さんに聞いたら野生の鹿ではなくどうも”捨て鹿”のようだ。
しかし誰が捨てたのだろうと疑問が湧いてくる---
鹿は美味しいのかギボウシの葉っぱをバリバリと食べていた。
エビガライチゴに実がなっていた、普通の苺と変わらない実なので
食べたら美味しいのだろうか?
バックミラーの中に面の木に続く道が写りこんでいてだんだん小さくなっていった。
今度来るときは面の木はどんな表情をみせてくれるのかな?
面の木園地に行って来ました。
前回行ったのが去年の8月の終わり頃だったので、1年ぶりの訪問です。
少し疲れたササユリさんが咲いていました。
野草を観察していると、初めみずみずしく輝くようにきれいだった花も
やがてしおれて枯れていってしまう。
自分もやがて老いていって死んでしまうんだなぁと時々考えさせられる。
ミズチドリの花ももうお疲れモードです、野草の見頃は1週間ともたない。
たった1輪咲き残っていたノハナショウブです。
「君は僕が来るのを知っていてお化粧をして待っていてくれたんだね、
ありがとう---(^^)」
大府市の星名池に蓮の花を見に行ってきた。
去年も見に行ったのだが今年は心なしか花が少ないように思った。
まあこれは時期的なものかもしれないが---
蓮の花はどちらかというと仏教的なイメージがして、蓮の花に仏様が
座っている絵を想像してしまう---
広角レンズで蓮の花を下の方から撮影してみた。
おぉ!これはなかなかフォトジェニックではないか?
池に落ちた蓮の花も撮り方によっては良いと思うのだが---
う~ん、これはもう一歩かなぁ?
忘れ草 我が紐につく 時となく 思いわたれば 生けるともなし
作者未詳 (万葉集より)
「いつもあの人のことを想っていて、生きた気がしません。
なんとか忘れようと思って忘れ草をみにつけてみたのですが---」
夏の野原に鮮やかなオレンジ色をした花が咲いていた。
近づいてみるとそれはヤブカンゾウの花だった。
ヤブカンゾウはニッコウキスゲ(ゼンテイカ)と同じワスレグサ属で
同じ仲間だ。
尾瀬や霧ヶ峰高原のニッコウキスゲの大群落は夏の風物詩でありとても人気がある。
しかしこのヤブカンゾウは一見もさっとしていて外見がぱっとしない。
ほとんどの人は見向きもしないで忘れられている。
しかしよく見ると美しいオレンジ色、波打つ花びら、そして一日で
散っていく短い花の命。
万葉人は、この花の美しさに見とれ、いやなことを忘れようとしました。
それが忘れ草の名の由来です。
ヤブカンゾウの花を身につければ、恋の苦しみが忘れられると知った
なら、この花、もっと人気が出るかもしれないですね---(^^)
昨日は昼から雨の中、下山村にドライブしてきた。
池の傍に夏椿の白い花が咲いていた---
ナツツバキは別名をシャラノキともいい、夏に椿に似た白い花が咲く。
一日花なので朝開いて夕方には短い命を終える---
お釈迦さまが亡くなった時に、咲いたという沙羅双樹の花とは別の花である。
川の傍にヌマトラノオが咲いていた。
沼などのしめった所に咲くので沼虎の尾、虎の尾のような白い花が咲く。
ちなみにこれは去年撮影したオカトラノオです。
オカトラノオは兵陵地の日当たりの良い草むらでよく見かける---
せっかくの週末なのに雨が降っている、お遊びにポピーの花を撮ってみた。
おー!結構ファンタスチックな雰囲気で良いんでないの---♪♪♪
ガクアジサイは雨の方がよく似合う。
写真に雨の残像が写りこんでいるのが気に入っている---(^^)