デザート。

昨日ボランティアさんが持ってきてくれたお菓子を食べました。

毎週来るたびに必ず手作りのお菓子や時にはお惣菜をもってきてくれていて

K君はあまりひとが作ったものを食べないからわたしが毎回ありがたくいただいていました

今回はリンゴのムースで、毎回季節の果物を使った冷たいデザートだったな…と、今日食べて懐かしくなりました

本当に「なにをやってもK君現象」はいつまで続くのか…

毎日泣きすぎて目や肌の調子が悪くなってきて…まずい(´・_・`)

エイリアン。

今年の夏は果物をよく買った。

スイカはK君の貴重な栄養源でつねに冷蔵庫にあったし

K君の好きなソルダムや桃、プルーン

そしてわたしの好きなイチジク。

最初はイチジクに興味を示さなかったK君もあるとき食べてみたらおいしかったらしく

「イチジクはカオリのだから」と遠慮しながらも食べるようになった

かじったときの中身が、エイリアンみたいだと笑って

いつも「エイリアン、ガォー」といいながら食べていた

そうやって

いつもふたりで何かしらふざけて笑いながら生活してたから

よけいにひとりはつまらない

昨日、久しぶりにイチジクを見つけて買ってきた

「エイリアンだよ」とK君の写真にお供えした

思い出。

今日はお世話になった訪問看護の看護師さんとボランティアの方が、K君が語った「聞き書き」の完成版を届けに来てくれました。

K君がいたころ、毎日来てくれていた位の時間に

玄関を開けた瞬間

懐かしくて涙が出ました

懐かしいというか…あの頃を思い出して。

K君はもういないから。

ベッド回りなど、まだそのままにしてあるので、看護師さんとボランティアさんも一緒に３人で涙ぐんでしまいました。

K君の写真にお線香をあげてくださって、K君の話をしてみんなでまた泣いたり。

たくさんお世話になって、迷惑もかけたけど、K君の諦めない姿、自分の力でできるかぎりやろうとする姿、しっかりと認めてもらえていたようで、わたしも嬉しくなりました。

わたしがK君が亡くなった夜にはじめて読んで号泣した「聞き書き」の完成版も、ボランティアの方から制作途中のエピソードを聞いて、また泣いてしまいました。

K君が本当にわたしを心配してくれていたこと

わたしと結婚したことは生きてきた中で一番幸せだったと言ってくれたこと

ふたりの夢に向けて歩き出す間もなく闘病生活になってしまった悔しさ

これからのわたしに向けてくれた言葉…

最後は体調も悪くて、文章にしたらほんの数行でも、1時間もかかったとか

わたしとのことを話すときはK君も泣きながら話したとか…

わたしの知らないK君のその時の様子を聞いて、本当に涙が止まりませんでした。

看護師さん、ボランティアの方は、K君とわたしが本当にふたりで助け合ってここまでやってきたことをよく分かっていてくれて、それだけでも救われた気がします。

最近辛いことが多かったから…(。・ω・。)

K君と出会って一緒に戦ったこの６年は本当に宝物だと、改めて実感しました。

まだまだ悲しいけど

というか、K君の話を聞いて、今日はいつも以上に泣いたけど

看護師さん

ボランティアさん

そしてK君

ありがとう

インドカレー。

両国に8月にできたインドカレー屋さん「バスデブ」に行ってみました。

ランチセットで、サラダ、ラッシー、チキンカレー、ナン。

K君との出会いは、当時私が働いていたインド料理店。

インドカレー食べるのもその時以来だな。

焼きたてナンの熱々さ、バターの香り、表面のパリッとしたところと、中のふわっとした部分…、ほのかに甘いナンの味。

すっごく懐かしい！！

K君がよく迎えに来てくれてふたりで帰ったりしたな。

本当に懐かしいな。

インドカレー、思い出の味だな。

タルト。

K君はキルフェボンのタルトが大好きでした

でもなかなか買いに行けなかったけど

６年前、結婚指輪が出来たとき、銀座の三越で指輪を受け取って、そのままキルフェボンに行ってタルトを食べながら、初めてふたりではめた指輪の写真を撮ったんだよね。

懐かしいな。

K君が亡くなってちょうど１週間後に、母とスカイツリーに上ったときにソラマチのキルフェボンで買ってきたタルト。

私は相変わらず無花果のタルトで、母はバナナのティラミス、そしてK君は限定の葡萄と杏仁のタルト。

K君は葡萄も杏仁豆腐も大好きだったからね。

生きているときに食べさせてあげたかったけど、K君は突然食欲がなくなっちゃったから今となっては心残り。

でもK君が私の心の中にいるかぎり、ケーキも美味しいものも、いつも一緒に食べようね。

そら。

天国って本当にあるのかな。

K君はどこにいるのかな。

コーヒー。

K君がいたころ

介護で休みの日も出歩けないのがつまらなくて
（昔はK君と休みのたびに出かけていたから）

仕事が早く終わったとき

定時まで仕事したことにして

こっそりコーヒー飲んで気分転換してから帰ってた

今はいくらでも遅く帰ってもいいのだけど

逆に今はあまり寄り道しても楽しくないし

逆に早く家に帰っても楽しくない

いったいどうすればいいのかな

やりたいことたくさんあったはずなのに

やっぱりそれはK君がいるのが前提のやりたいことだったみたい

今日は早く上がれたけど、夜にK君の実家の人が本等を取りに来るそうなので家で待っていても落ち着かないし

久しぶりにコーヒー飲んで帰るところ

おはよ。

K君は笑っている顔が好きだからぬいぐるみも笑っているのが多い。

わたしも好きだ。

昨日はK君のベッドで寝てみたけどやっぱりよく眠れなくて

最近熟睡できなくて

夢もろくに見られなくて

夢でK君に会う機会を逃している

身辺落ち着くまではわたしの神経も落ち着かないからなかなか難しいな

まだまだ。

昨日も今日も仕事忙しくて、やっと上がって、前まではK君がいてくれたのに
今はいないから、ほっとする瞬間がなくて、なんかちゅうと半端だ。

癒やされる場所がない感じ。

K君の顔見て、ちょっと話をするだけでも仕事の疲れなんて消えちゃうのに。

待っている人がいない家に帰るのは本当につらいな。

ゴミの日。

今日はゴミの日で

あれ以来、すこしずつすこしずつ

わたしのいらないもの、K君のもう必要ないものを捨てている

押し入れを開けて、今日は古いゲームを捨てた

ここに引っ越してきたとき

まだ元気だったK君が一生懸命運び込んだ細々としたものたち

６年間、一度も開けない箱もあった

今度はわたしが整理してる

ベランダの鉢植えもほぼ処分した

今度の住宅はベランダが狭いから鉢植えはムリだ

K君がホームセンターに行って

土とか肥料買ってきて

ふたりでかわいがっていたけど

ごめんね　連れて行けない

かつての引越とか庭仕事とか、部屋の模様替えとか、新しい家具を買ったときとかの

K君の生き生きとした姿がよみがえってきて

とてもやり切れない気持ちになる

なにもかもむなしい

ふたりの痕跡をわたし自らも消さなければならない

本当にK君が死んじゃうには若すぎた

早すぎた

悲しいよ