「一粒で二度おいしい。」よく分からなかったが、Catch copyというものが日本にも出てきたころ、お菓子の会社が世に出したcopyだ。
クルーザーの場合、はっきりわかる。一艇で二度うれしい。たいした船ではないが、やっと買った医者は、臭い薬品やババ看護婦の脂汗、ひっきりなしの病人から解放されて幸せ感を満喫する。
医師免許には更新がないが教員免許にはある。3年5年10年ごとに試験があり試験に落ちたり更新を怠ると失効する。
やはり狭き門から入らないと人生の負け犬になるし、傷をなめあうか、遠吠えするしかなくなる。つまり、偏差値の低い大学を出てもいいことはない。
安倍は途中からでも頑張ると乗り換えがきく社会にするといったが、何一つ変わらず、むしろ学閥支配は強固になりそんな中に高卒が対抗できるはずない。
では、医師になるため入る狭き門は、なんぼのもんやねんという話だ。医師の通る門の広さは学力ではない。カネだ。学費2000万円/年の私大医学部があるが良心的だと評判だ。
庶民には十分狭き門であり国立ですら地方から出てきてアパートを借り6年間過ごすには、資力が足りない家庭に生まれたら医者になるのは無理だ。
日本人は意地汚い。いちど道を外れたものに対しては、日ごろのコンプレックスをこの時とばかり発散する。東大医学部を出ていてもエンコーするなんて、弁護士資格もあるってどんな弁護するのかねー、新潟の知事さん。と、残酷な評価に一変する。
誰も知らない田舎の私大出の、親の外科を継ぐために不器用な外科医が量産されている。頭が悪いために僕に数学を習う。十分あるのはカネだけ。
ポルシェでバイクを追い回す。もうそんな医者やめてよ。ついでに人間も。誰か処理せんかな。
その程度だからいい気になるのもHarborの中だけ。頭はカネでは買えんのだ。頭がないと船は動かんのだ。船が止まったらがcrewは死ぬ。完璧整備が当たり前だが8000CCは簡単ではない。燃料、食料、情報、機器の点検、清掃、汚物の処理…もっとも大事なのは豊富な話題。8時間景色が変わらないと飽きる。
医者であってもクルーザーは大きな買い物だ。買えばうれしい。自分の病院の二階の高さから眺めるようだ。舳(へさき)が海を割いて飛沫は両側に10メートル広がる。俺は海の王者じゃないのか。5分後。酔う。
準備も面倒になってきた。明日は9時から診察の日だ。・・・何とかできないか、もう維持が負担だ。
バカはカネで維持ができると錯覚している。買い手を探してやっと売れる。そこでうれしい。
つまり二度うれしい。