民団(日本に居住する韓国を支持する在日韓国人の団体)は早期実現を求めているが、総連(北朝鮮DPRKを支持する在日朝鮮人の団体)は「在日朝鮮人は自主独立国家の堂々とした海外公民であり、日本国民を構成する少数民族ではない」と反対している。
この北朝鮮の「朝鮮日報」の特集は長文で立派な朝鮮語だった。独りよがりの我田引水で飛躍した結論をこじつける韓国の商業誌とは比較にならない。この「堂々とした」という言葉は朝鮮語になるとそれほどひっかかる言葉ではないが日本語になると、えっ、と思う。何か民団への当てこすりのように思えてくる。
というのは民団が選挙権を欲しがる本当の理由があるからだ。本国の在日韓国人切り離し政策への危機感があるのだ。このままでは在日韓国人は行き場を失う。韓国政府は在日韓国人を本国すなはち韓国に帰国させない。一方で僕みたいな嫌韓からけんは、チョンは日本から出ていけというし、帰化なぞもってのほかだと息巻く。日本人の血を韓国人の血で汚す気か、と激昂する人は多い。
日本人の一部には選挙権がほしけりゃ帰化して日本人になれというバカがいる。そういうお前こそ朝鮮に行け。日本の迷惑だ。
朝鮮日報と僕は意外にも同意見だった。
「民団は「参政権」が「決して同化に繋がるものではなく、むしろアイデンティティを確立する運動でもある」と主張している。しかし、これは間違った主張だ。」
「民団は「外国人登録の際に通名を登録する制度をつくり、それと連動して選挙人登録も通名で行う」などとして現代版「創氏改名」を行おうとしている。これは「参政権」推進者自身が「同化」した自らの意識を認識できないでいることを示している。」
「「金」が「金山」を、「李」が「清水」を、「朴」が「木村」を名乗る人たちが、主体的努力もしないでただ「参政権」という外的環境をもって民族性の喪失と差別の現状が打開できると考えること自体、本末転倒であり、民族差別の実態に対する認識の浅さを示している。」
現代版創氏改名とは言い得て妙だ。参政権で差別がなくなるか、とアメリカを例に引いている。黒人が全人口の15%を占めもちろん参政権もあるが彼らは差別されてないかと続けている。(ただね、総連さん。通名を許さないとは立派ですが両刃の剣になるよ。)
しかし、言葉の国だなあ。リズムよく自分の世界に引き込むんだから。
「民族の主体性を欠いた「日本住民」論、「国際人」の名を借りた「参政権」の行使は、とくに若い世代の帰属意識を祖国と民族ではなく、居住地域と日本社会に向けさせ、ひいては民族性を埋没させるということは火を見るより明らかだ。」
①「民団は「参政権」で「国籍を変えずに日本籍住民と『同等』の権利を得ようとするものだ」とも主張しているが、これもおかしい。」
②「国籍を変更せずに日本籍住民と「同等」の権利を得ることが同化の防止に繋がるという主張は、換言すれば、同化、「帰化」は「参政権」がないがゆえに生じるという間違った主張につながる。」
③「同化、「帰化」の防止は「参政権」ではなく、日本当局の同化政策と南朝鮮当局の棄民政策の撤回、とくに日本で生まれ育った新しい世代に対する民族文化教育実施などの主体的な努力が、何よりも重要であることはいうまでもない。」 (番号はからけんが振りました)
①と②の矛盾から民団の安易な主張が論理的に破たんしていることを看破している。しかも③において親切にも韓国当局の棄民政策についての民団の正しい身の振り方までかいてある。
ホント日本共産党とは仲が悪いが一つだけ共通点がある。総連さん。人のこと言うときは正しいネ。