か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

悲しい冷蔵庫

2023年05月31日 | 日常
しばらく家を空けることになった。その前に冷蔵庫を空にしておく必要がある。一生懸命料理を工夫して野菜室、チルド室、卵棚などを空にした。

帰国して思いっきり買い物。思いっきり買うとストレス発散になる。買ったものの重さで車の加速が悪くなるほどだった。一方、出て行ったものも大きい。僕はレシートからバカにされたようだ。…「おいお前、この金額ショックだろ」。


家に帰り冷蔵庫に詰める。

空になっていた冷蔵庫は購入して以来の大掃除。そこにどさっと入れた。マックスバリューか、ダイレックスか、はたまたALZOか。安いものを求めて車を駆ける。


わずか1か月、日本を離れていた。その間にあらゆるものがすさまじく値上がりしている。物価の優等生も例外なく。LだのSだの言うが、よく見ないとわからないので迷うことなくS。120円で買ってたものが300円だもの。


フランス革命はパンの値上がりに端を発している。たかが卵と思うなかれ。


しかし本質は消費者の収入の低さにある。30年間とどめ置かれた賃金は今やアジアで9位の低さである。マレーシアと並んだ。

かたや企業の内部留保は100兆円を超えた。今ごろ給料に回そうかと恩着せがましく言う。遅い。賃金水準の優先順位を最後にした安部政治の「つけ」が来ている。


冷蔵庫の卵棚には卵を立てるための穴が開いている。この穴の大きさは最小の卵を想定したものではないか。

買い物の卵を入れるとスッポリ穴をくぐりぬけた。



貧困も度を超すと笑えてくる。


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