か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

総務省通信局。孫正義にプラチナバンドをささげたな。

2012年12月01日 | あそび

プラスチックを指でこすってもしもしゴッコ。アイポッドとかいうのか。全く興味なかったが、ちょっとこればかりは看過できない。

「総務省では、パーソナル無線の無線局数の減少等を踏まえ、現在のパーソナル無線の使用期限を平成27年11月30日としました。」という広報を目にした。

まず基礎知識から。

パーソナル無線とは、900MHz帯を使用し、チャンネル(周波数)数は80(後に158)、空中線(アンテナ)電力は最大5W。無資格で使えるものでは最も大きく、第四級アマチュア無線技士の最大10W(登場時、1996年(平成8年)以後は50MHz帯以上は最大20W)と比べても遜色は無く、変調方式はFMで、雑音の少ない明瞭な交信ができる。1982年に登場した。用途に特段の制約はなく業務用であろうとなかろうと自由に交信できた。出力が5ワットと強力でアンテナ次第ではゆうに100キロを超えて交信ができた。業務に関しないことが厳格に規定されているアマチュア無線より自由度が高かったかもしれない。

さてそのパーソナル無線を廃止するという。お役人は勝手なものだ。高額な無線機を買わせてさあ遊びなさいと言っておきながら今度はやめろ、不法局として取り締まるぞという。無線機会社からわいろや接待を受けると無線機の販売促進のために900MHz帯いわゆるプラチナバンドでの交信を認めておきながらのことだ。

アマチュア無線家にとっては今までのアマチュアバンドにはない周波数である。しかし、われわれアマチュア無線家にとってはその程度の改造はわけもない。すると新しい900メガヘルツ帯の無線機が売れなくなる。そこで確実に新しい無線機を売るために業者と電波監理局はグルになってROMを入れないと動かないようにして、そのROMを電波監理局が管理することにした。(そうすることで絶対に改造できないと言われたROMの入った無線機だったが簡単に改造できた。低級官僚の能力とはしょせんその程度なのだ。)

そうまでしてつくったパーソナル無線を廃止するという。役人は言う。廃止ではありません。使用期限の更新をしないようにしたのです。ばか。どっちもおんなじやろーが。

今でもパーソナルのアンテナをクルマにあげて走っている人は多いと思う。何で勝手に非合法にされなければいかんとか。何の落ち度もなく楽しんどった無線家はだれのせいでこんな目に会うのか。

孫の野望とぶつかったのだ。ちまちま無線機会社からの接待をうけパーソナル無線の奨励をするよりカネになることを思いついた。孫正義はカネの力でパーソナル無線を廃止させ強引に自社のタブレットの周波数をいれ込んだ。

かくして自作したりアンテナからの電波の飛び具合を研究したりクルマの取りつけに工夫を加えたり知らない人との電源やアンテナの工作の話に盛り上がったりする世界が一つ消えた。あ、お役人様、消えたのではないですね。更新が中止された。

900メガヘルツ帯の有効性は戦前から分かっていたことだ。じゃあ、なぜパーソナルを許可した。さんざん遊ばせておいて、はい坊やたち終わりですというやり口は汚い。みんな無線機および付属設備には10万以上の投資をしている。

郵政省は、孫が言いだすと一目散にパーソナル無線を廃止した。そしてまさにその周波数をお使いくださいと孫に献上した。サルが画面をこすって喜ぶ世界が広がる。
                                >数字はWikipediaによる

Posted at 2012/03/01

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