JR天王寺駅や四天王寺は上町台地上にある高台です。
そのために夕日が美しいことで有名で、夕陽丘という地名にもなっています。
この高台から西に下ると上方演芸発祥の地といわれる一画があります。
「てんのじ村」です。
この辺りは、明治の末頃までは大池という文字どおり大きな池があり、その底地だったようです。
「黒龍大神」
その大池には大蛇が住んでおり、池の周辺に住む人々から、
はじめは池の主として崇められていたようですが、
やがて地域の守護神として祀られるようになったとのことです。
昭和の上方演芸を支えた芸人さんの多くがこの町で暮らしました。
典型的な大阪の下町の風景がここには色濃く残っています。
天王寺界隈は今、急激に再開発が進んでいます。
近い将来、こうした情緒豊かな大阪の下町の風景も消えるかも知れません。
つづく