4月22日に大阪市天王寺区にある聖徳太子ゆかりの大寺・四天王寺の「四天王寺聖霊会舞楽大法要」を訪ねました。
四天王寺聖霊会舞楽大法要について
聖徳太子の命日(旧暦2月22日)に、太子の霊を慰めるために毎年行われています。
法要と舞楽が渾然一体となった大法要で、平安時代初頭頃から行われて来ました。
ところが明治天皇の東京遷都によって一時中断せざるを得なくなりました。
しかし、大阪の僧侶や舞楽関係者などの努力によって再興を果たし、昭和51年(1976)には
四天王寺舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されるまで至ります。
この大法要は、四天王寺境内の六時堂とその前の石舞台にて、12時30分から執り行われます。
先ず「道行」と呼ばれる行事から始まります。
「道行」とは、本坊を出発した衆僧、楽人、長者らが整列して左右に分かれ石舞台に向かうことですが、
これ以降、第43番目の最終の行事・舞楽「太平楽」まで延々と夕刻まで続けられます。
石舞台の四隅には上の画像のように真っ赤な丸い飾りが立てられています。
これは仏花である(曼珠沙華)を模ったものですがこの鮮やかな赤と独特の形状が
周囲を圧倒し見る者を荘厳な仏教世界に導きます。
続く
大阪市天王寺区・四天王寺にて
(D7000+18-270)