住吉大社には、古くから「初辰まいり」という
商売・商人の町、大阪ならではの珍しい信仰があります。
今日から三回に分けてこの「初辰まいり」を紹介しようと思います。
「初辰まいり」とは、毎月の初の辰の日に、住吉大社の三つの神社を順番にお参りし、
商売発達のご利益を授かろうというものです。
三つの神社とは、種貸社、楠珺社、大歳社で、この順番にお参りします。
何故この順番でなければならないかと言いますと、
それぞれのお社によってご利益の内容が異なるからです。
種貸社は物事の元を司る神様です。ここで「稲種」をいただき願いを込めます。
続いて、物事の発達を司る楠珺社にお参りして、「稲穂」と換えます。
次に、願いの収穫を司る大歳社にお参りをして「神米」を戴きます。
そして、この神米を初辰日または一粒万倍の日に食べます。
これを毎月繰り返すことによって商売発達のご加護ご利益を授かることが出来ます。
以上が、「初辰まいり」ですが、住吉大社ではこの初辰日には,
ご加護ご利益を求めて各地からお参りする方々で、毎月賑わっています。
それでは本日は先ず最初におまいりする「種貸社」を紹介します。
種貸社鳥居と本殿
「稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として日本全国より御崇敬を集めております」
子宝を授かった方々が奉納した「種貸人形」
真剣な祈願が書かれた沢山の絵馬がかかっていました
この日も商売発達の種・円滑な人・物・金の調達を願う人、子宝を授かりたい人で境内に人が絶えることがありませんでした。
住吉大社・三社まいり その1
(X-E2、E-M1)