石蕗の読み方には色々あるようで、「ツワブキ」「イワブキ」「イシブキ」「ツワ」、この他にもまだまだあるようです。
「ツワブキ」の由来は、長い軸をもった葉っぱが蕗(ふき)に似ており、その葉っぱにはツヤがあることから
ツヤブキ、さらに転じて「ツワブキ」という説が多く紹介されているようです。
おもしろいのは、島根県の津和野の名は、ツワブキが沢山生える地だったところから
そう呼ばれるようになったという一説です。
ところでツワブキは日陰でもよく育つところから、
俳句も日陰に咲く石蕗を詠んだものが多いようです。
蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花
其角
石蕗の日陰は寒し猫の鼻
酒井抱一
長居植物園にて
(E-M1+12-40)