日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

黄金色のヤマブキが満開になっていました

2019年04月17日 | 四季の移ろい 長居植物園

「万葉の小径」で、黄金色したヤマブキが、満開になっていました。

太い黒松を取り囲むように咲くヤマブキです。

「万葉の小径」の細い散策路をさらに狭めるヤマブキ、今が盛りです。

「山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなくに」

十市皇女への高市皇子の詠まれた挽歌です。

高市皇子と十市皇女は異母兄妹で、父は天武天皇です。

十市皇女は天武天皇の兄・天智天皇の皇子である大友皇子の正妃となりますが、
大友皇子側は、天智天皇崩御後、勃発した壬申の乱で、天武天皇側に破れます。

そしてその後、数奇な運命を辿った十市皇女もやがて亡くなります。

それを知った高市皇子が嘆き悲しみ詠んだのがこの歌だそうです。

「黄泉の国へ旅立った妹、
今頃は山吹の花が咲く泉のほとりに佇んでいるかも知れない、
私もそこを訪ねてその妹を慰めてやりたい、

しかし、そこへ行く道が深い森に阻まれてわからない・・・」

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長居植物園万葉の小径にて
(EM1-12-100)


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