先日まで、まだ青々としていたイロハカエデですが、
黄葉が大きく進み出したようでした
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イロハカエデは、いろは紅葉や高尾紅葉などとも呼ばれています
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この木の根元に、
児持山 若かへるでの もみつまで 寝もと吾は思ふ 汝はあどか思ふ
万葉集 巻14-3494 作者未詳
とのパネル表示がありました
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帰宅後、検索してみると、
「児持山 この山のカエデの若葉がもみじするまでずっと寝ていたいと俺は思う。
お前さんはどう思うかね」
山の名前に「子持ち」を懸け、寝ることで「子を持とう、即ち結婚しよう」と匂わせています。
児持山は群馬県渋川市北方にある「子持山(海抜1,296m)」で、
古代から性崇拝の神山として名高かったようです。
山の麓または中腹で歌垣も行われており、そこでの口説き歌ともいわれています。
万葉集その二百三十五(かえで) : 万葉集遊楽 (exblog.jp)
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一説では、この男女の間柄は、既に通い婚で逢瀬しているが、
男が、逢うたびに、その女性を愛おしく思うようになり、
詠んだと言われています
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そんな古い時代から親しまれているイロハカエデですが、
もう暫くすると、
この黄葉が、紅葉に変化し、いよいよ年の瀬も近くなります
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長居植物園にて
(E-M1MK3+12-200)