七月尽

日本列島が熱波の襲来にいのちの危険を感じた七月が終わる。
あぁ～今までに経験のない暑さに毎日へきへき・・

今日は茶道の先生宅で灰作りを一から教えて頂いた。
半年も使ってきた炉灰には塵や埃・枝炭の燃えカス、あくも
たまりそれらを取り除く作業です。ふるいにかけた灰に水を
いれよくまぜ灰汁をとったら、広げて干す（日光で乾かす）
炎天下の作業は頭まで汗でびっしょり・・なかなか大変！！

何事もきちっとおろそかにしない先生の姿勢に一同頭が下がった・・・


七月は父の命日・私の誕生日・大切な友人の命日・知人３名の命日と
命を思う月でした・・８月は歴史の記憶を引き寄せる月です。。


「　父が近くになりたる　七月の天」　雨村敏子

銀杏落葉

見事な黄金色の絨毯！！

予約していた病院の帰り、いつも立ち寄る公園に足を運んだ。

お気に入りの場所には大木がどっしりとそびえ立ち、来る者を

迎えてくれる。向いのベンチに腰掛けぼーっとするのが好きなの

黄金色の葉の雨を飽きることなく眺めていた。すべての葉が散る・

その潔さ・・すべてをそぎ落とし、寒い冬に耐える！今まさに

その時！・・今一番美しい銀杏に心奪われた冬の昼。

只今気持ちが揺らいでいる私に銀杏が語り教えてくれる・・

足元を見てごらん・・いろいろに試された一年が最終章の限りの月

柔らかな葉の上を躊躇なく歩いていいよ・・囁く　踏みしめた足が

心地いい・・自然の恵みに癒され胸いっぱいの深呼吸で公園を後にした。。

　「　散り尽し　　銀杏輝き　昼下がり　」

寒月

6月に亡くなった弟の納骨式がお墓や諸事情により
延期しておりましたが無事終えることができました。
お墓の蓋をかけたとき、弟が本当にいなくなっちゃう・・
永遠の別れに皆が涙した・・　　

家族がいない時間帯に倒れ突然に逝ってしまった弟は
55歳でした。亡くなる三日前、二人で食事をしお盆後に
母の米寿のお祝いの予定などを話していたのですが・・
駅で又なっ・・と手をあげた姿が最後でした。

月一度会って食事をしていた弟は兄弟という感覚よりも
大人としてじっくり話ができた頼もしい弟でしたので
この半年間、ふとした時に思い出し悲しみに包まれた。
喪失感は思った以上に私の心を砕いた。

納骨式を終えた後は弟の家に寄り、思い出になってしまった
話をし残された義妹や子供たちのこれからに話が及んだ。
支えあう気持ちを確認し安堵の思いで帰路についた。

母の日

仕事の帰り花屋さんの前でたくさんのカーネーションが目に入り思わず足が止まった。

あっ！！今日は母の日なのね・・今年は何も贈ってないことにハッとした・・

昨年夏から施設に入所した母のことが少しづつ遠くなってゆく・・月に一度は実家に帰り

母の介護をお手伝いしていたのですが・・環境の変化は私の気持ちにも変化が訪れたようだ・・


4月に実家に帰省したおり、母のいる施設で一日母と過ごした時のことをふっと思い出す

食事の時、同じテーブルの手が不自由なおばあちゃんの食事のお世話をしていたら母が

何かの様に体を震わせて私の気を引こうとしているのです・・きっと焼きもちなのね。。

もっと自分をかまってほしい・・と　　施設に入所してから母の変化がさらに加速してしまう・・

母が母でなくなる日々、これでよかったのか・・それしか選択できなかった私と弟たち


母が倒れたとき未来の予想図がこのようになるとは・・誰も責められない家族の今の在り様

家に帰りたいと叫んでいた母の声はもう聴こえない・・ごめんねお母さん

毎日が辛いと泣いた母の涙はもう枯れてしまった・・ごめんねお母さん

お母さん部屋の窓から見えた空　今日は何色でしたか・・

クリスマス

O氏と打合せがあり新宿で待ち合わせ！「つな八」でランチをご一緒した。

クリスマスの今日はこじゃれたレストランは混んでいるからあえて天ぷらにしたら

なんてことはない！！つな八も待たされた。ご挨拶のお菓子を買いに伊勢丹へ寄る。

身動きできないほどの人である。ケーキや惣菜、プレゼントなど紙袋をいくつも持った

人の波に圧倒された。。その後御成門へ・先日の個展のお買い上げの方に納品とご挨拶に伺った。

用事で銀座に出る。ここも凄い人・ひとである・・遠くまで人が揺れているようだ。。

デパートは人いきれで・・あぁ～～三越はす向かいの山野楽器前にものすごい人だかりである・・

何かしら？ツリーをバックにカップルや若い子が写真を撮っている。皆幸せないいお顔である・・

紙袋の箱は大切な！嬉しいプレゼントなのね。。つくづく日本は平和だなぁ～と思う

この平和が脅かされることがないことを祈りつつ家路へと急いだ。。