ひと昔前に挿し木に凝った時期があった。
他から挿し木のもとになる小枝を入手し直接土に挿したり花瓶に入れ根を出させたりして楽しんだものだ。
根が張り出し気に入った鉢に植え替えそして肥料や水遣りして花が咲くのを待って満足していた頃が懐かしい。
参考書まで購入し各種の挿し木に挑戦失敗・成功とその成果に一喜一憂したものだ。
しかし老いが進むに連れてその根気も徐々に薄れ今では全く気持ちが湧かず参考書の存在まで忘れられてしまっている。
天候の穏やかな午前中に妻が庭の草花鉢に液肥をジョウロで丁寧に施している。
そこへ知人が訪れ作業しながら雑談姿がガラス越しに見えている。
傍に挿し木で育った白い花が咲いてる雪柳・ピンクの花が付いたボケそして実の終わったマンリョウが見える。
きっと貰われて行くのだろう。花好きの知人故に大いに結構なり
メジロが相変わらず訪れてくれる。何時しかパッタリ姿を見せなくなるがそう遅くも無い様な気がする。