加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

港街の入母屋住宅 浄化槽設置工事

2008-04-02 | 現場日誌

080402入母屋の家の浄化槽の設置を行いました。
当社では、浄化槽設備士の資格を持っているた
め、基本的に浄化槽は自社施工です。

現在は、便所の他に生活排水をすべて処理する
合併浄化槽か、汲み取り式便所しか許可されて
いませんので、便所単独の浄化槽の設置は出来
ません。

工事の大まかな進行は、まず位置や高さを決め
ます。 位置や高さが決まったらバックフォーなど
で穴を掘削します。(写真①)
この穴の深さは通常の場合、浅い場合で1.7m前
後、深い場合では2.0m前後です。
砂地や軟らかい地盤などでは、まわりが崩れやす
く、大変な思いをする場合もあります。(>_<)
水がたくさん出てきたときにはもう・・・(@_@)

穴を掘り終わったら、浄化槽の重みを支え、傾き
などを抑えるための、基礎(土台)を作ります。
基礎は鉄筋コンクリート製で、割ぐりを設置し、型
枠を組み、鉄筋を配筋して、生コンクリートを流し
込み、養生します。(写真②)

基礎が完成したら浄化槽設置です。今回は7人
槽なので、約1.0m×2.7m×1.6mほどあります。
(写真③) ちなみに5人槽は、長さが2m前後で
済みます。

設置をしたら、水平を確認して浄化槽内に、水を
溜めます。 水を溜め終わったら、まわりに埋め
戻しの砂を入れて、水締めをして掘削した穴を、
あとで沈下しないように、きちんと埋め戻しします。
(写真④) 水をきちんと溜めてから埋め戻さない
と、浄化槽が浮き上がってしまう可能性があった
り、きちんと埋め戻さないと、天端のコンクリートを
打った後に、埋め戻し部分が沈下してしまうなど
の、事態が起こり大変な事態になるんです。(-_-)
埋め戻しを完了したら、大半の工事は終わりです。
(写真⑤)

あとは、配管を完了したら、上部に、保護コンクリ
ート等を施工すれば、完成です。

環境破壊を少なくできる合併浄化槽ですが、まだ
まだ普及率は高くありません。
単独浄化槽の住宅等で、処理していない家庭の
雑排水は、洗剤や油分等で、川や海などを確実
に汚します。 とらえ方によっては、環境汚染の
度合いは、便所よりも高いと言われています。
お金がかかる事ですので大変ですが、環境保護
を考えれば、既存住宅でも合併浄化槽の転換を
お勧めします。 m(_ _)m
いまなら、転換には優遇措置もありますよ (^o^)

                   加瀬工務店 T.K

コメント
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