けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「家守綺譚」(梨木香歩著)

2014-02-14 18:30:00 | 書籍(コミック)
梨木香歩さん著の「家守綺譚」を読んだ。



梨木さんの作品は「西の魔女が死んだ」に次いで、二作目になる。
「西の魔女が」は、原作も映画もとても好きな作品である。

本作品は、一話一話は短い内容で、サルスベリに始まり、
葡萄で終わる、植物をタイトルとした全28話。
今は亡き友人・高堂の家守をする物書き、綿貫征四郎の目線で書かれている。

サルスベリ(百日紅)


ハクモクレン(白木蓮)


掛け軸からやってくる高堂とのやり取り、愛犬ゴロー、お隣のおかみさんのはなさん、
囲碁好きの和尚、長虫屋、河童、カワウソ、小鬼など、登場人物(?)が愉快である。

また、草木がまるで人間のように描写されているのも面白い。
草木は話すことができないが、この本のような思いを抱いているのだと思う。

非科学的な話であるが、面白くて、あっという間に読んでしまう。
続編である、「冬中夏草」も文庫化されたら、是非読みたい。
コメント
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