宮本輝さん著の「三十光年の星たち」の上巻を読んだ。
主人公は、無職でホームレス寸前まで追い込まれた坪木仁志(30歳)。
大筋は、謎の金貸し・佐伯平蔵から借りた80万円を坪木が返せないため、
佐伯の運転手となり、延滞者のもとへ「取り立て」に出かけるというもの。
自分は宮本さんの作品が好きである。
初の宮本作品である「約束の冬」を読んだのは40歳を過ぎてからだと思う。
若い頃なら面白いとは思わなかったかもしれない。
宮本さんの作品は面白いだけではなく、
共感できることや初めて知ることがたくさんある。
「混じぇるということが、生物社会の掟であって、人間も同じです。
好きなやつだけ集めるのは健全ではないのです。」
「現代人には二つタイプがいる。見えるものしか見ないタイプと、
見えないものを見ようと努力するタイプだ。(中略)
現場が発しているかすかな情報から全体を読み取りなさい。」
「自分を磨く方法」として、佐伯がいう言葉がある。
「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。
もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。
叱られて、叱られて、叱られて、これ以上叱られたら、
自分はどうかなってしまうっていうくらい叱られつづ けるんだ。
このどっちかだ。」
「人を見る尺度は三十年だ」
「山笑う季節」、「八分灸」、「十年一剣を磨く」
本作品でもたくさんのことを学ぶことができた。
下巻では、どうなるのか楽しみである。
主人公は、無職でホームレス寸前まで追い込まれた坪木仁志(30歳)。
大筋は、謎の金貸し・佐伯平蔵から借りた80万円を坪木が返せないため、
佐伯の運転手となり、延滞者のもとへ「取り立て」に出かけるというもの。
自分は宮本さんの作品が好きである。
初の宮本作品である「約束の冬」を読んだのは40歳を過ぎてからだと思う。
若い頃なら面白いとは思わなかったかもしれない。
宮本さんの作品は面白いだけではなく、
共感できることや初めて知ることがたくさんある。
「混じぇるということが、生物社会の掟であって、人間も同じです。
好きなやつだけ集めるのは健全ではないのです。」
「現代人には二つタイプがいる。見えるものしか見ないタイプと、
見えないものを見ようと努力するタイプだ。(中略)
現場が発しているかすかな情報から全体を読み取りなさい。」
「自分を磨く方法」として、佐伯がいう言葉がある。
「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。
もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。
叱られて、叱られて、叱られて、これ以上叱られたら、
自分はどうかなってしまうっていうくらい叱られつづ けるんだ。
このどっちかだ。」
「人を見る尺度は三十年だ」
「山笑う季節」、「八分灸」、「十年一剣を磨く」
本作品でもたくさんのことを学ぶことができた。
下巻では、どうなるのか楽しみである。