けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

映画「マエストロ」(小林聖太郎監督)

2015-11-10 18:00:00 | 映画
小林聖太郎監督の映画「マエストロ」をBlu-rayで観た。
笑いあり、涙ありの傑作である。

原作は、さそうあきらさん。
成海璃子さん、松山ケンイチさん出演で映画化された
「神童」(07年4月・萩生田宏治監督)の原作家。



マエストロこと、天道徹三郎役には、
西田敏行さん。
少々破天荒な指揮者。



スポンサーの関係で解散を余儀なくされた
名門オーケストラの元コンマス、
香坂真一役には、松坂桃李さん。
幼い頃、ヴァイオリニストの父を亡くしており、
父の弾く音を求めている。



阪神淡路大震災で両親をなくしたフルーティスト、
橘あまね役には、miwaさん。



定食屋でたくわんを噛む音がよく、天道にスカウトされる。
硬口蓋の天井が高い人は、管楽器でいい音を出せるそうだ。



内容は、映画をご覧になるか、
コミックを読んでいただくとして、
演奏される曲は、
ベートーベンの交響曲第5番「運命」と
シューベルトの交響曲第7番「未完成交響曲」。



「運命」では、8分休符「ん」から始まる出だしを
借金取りを葱で撃退するタイミングで指導。



「未完成」では、第2楽章のオクターヴの跳躍を
「人一人殺すつもりで弾け」と指導。
これが意味するところは、映画をご覧ください。

へぇ~と思うこともあり、楽しい。



本作品のなかに、
「天籟(てんらい)」という言葉が出てくる。
「耳に聞こえない音楽」、
「宇宙そのものを響かせる音楽」を意味するそうだ。

素晴らしい演奏ができたとき、共有できるらしい。

また、「この世で一番美しいのは音楽」という
言葉も出てくる。

自分もそうだと思う。
本当に美しい演奏を聴くと、鳥肌が立ち、
涙が出そうになることもある。

本作品の「未完成」は、まさにそうであった。
演奏はベルリン・ドイツ交響楽団、指揮は佐渡裕さん。

見終わったら、Amazonで本作品のBlu-rayと
K.ベーム指揮、ベルリン・フィル演奏の
「未完成交響曲」のCDを買ってしまった。



また、ブックオフで原作コミックも。



あまりクラシック音楽を聴かない人にも、
多少聴く人にも観てもらいたい作品であった。
詳しい人には、どうかわかりませんが。


コメント
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