中美卒業生ならば、天才とうたわれた画家、佐伯祐三をご存知でしょう。
ぼくが初めて佐伯の作品に接したのは、国立近代美術館の作品で、パリの街角を哀愁あふれた筆致で描いたもの。
どんな人間の人生にも、春夏秋冬があります。
30歳という若さでパリで客死した佐伯も、燃焼しつくした春夏秋冬があったはず。
この記念館は、つい最近オープンしたばかりで、佐伯が日本のアトリエとして活動拠点だったところ。ぼく自身もこれまで知らなかったのです。
新宿区立佐伯祐三記念館は、西武新宿線下落合駅の近く。
近くには、中村さんアトリエ記念館や林芙美子記念館もあります。
わずか四年間ですが、佐伯の激情あふれる春夏秋冬が、このアトリエ記念館にこめられています。
ぜひ一度、散策してみてはいかがでしょうか。