朝日新聞に「ロダンのココロ」を長期連載していた、マンガ家内田かずひろ先生は
中美生にもとても人気のある先生のおひとりですね。
ロダンは中美にも来ていますね(笑)
さて、内田かずひろ先生にインタビューしました
小中学生時代はマンガ家、高校時代は小説家を志していました。
そして高校三年生の時に一冊の絵本に出会います。
それが長谷川集平さんの『土手の上で』という絵本でした。
絵本の中の風に吹かれた感覚に「なんだコレは!?」という驚きでした。
今までマンガでも小説でも映画でも感じたことのない感覚でした。
自分のやりたいのは絵本だと思いました。
そして絵本の専門学校に進み、それから集平さんにも色々教わりました。
「表現」という言葉をその実(じつ)を持って教えてくれたのも集平さんでした。
その頃、集平さんに教わったことは今でも僕の基本にあります。
デビューはどうでしたか
デビューは25歳のとき。
絵本のコンテストで入選するも出版には至りませんでした。
絵本で賞を獲れば、絵本作家への道が拓けると思っていたのですが、そうではなかったんですね。
そしてちょうどその頃、いがらしみきおさんの『ぼのぼの』に出会います。
そこには、また「なんだコレは!?」という驚きがありました。
それまでの四コママンガにはない「気持ち」が伝わってくる様な感覚がありました。
そして同じ大きさのコマによる表現に絵本との接点を感じました。
だったら自分は四コマで絵本をやろうと思いました。
漫画の場合は、コンテストから連載という道しるべがありました。
そして『シロと歩けば』で竹書房の四コマ誌で、ビューしました。
そのマンガはその後20年間の連載となりました。
そして『シロと歩けば』朝日新聞の方に声をかけて頂き
新聞で連載が始まったのが1996年です。
「考える犬」のマンガ『ロダンのココロ』です。
朝日新聞、週刊朝日、アエラと掲載の場は変わりましたが、足掛け15年の連載になりました。
先日の作品講評会でマンガコースの学生はどうでしたか
一人一人個性豊かで才能ある人が多いですね。
例えば授業でデッサンをやるときも、漠然とするのではなくて、
何をデッサンするのか、何のためにデッサンするのか、目的意識を持って勉強すると良いと思います。
全ての経験はマンガや絵の表現につながります。
マンガや絵を描いてるのは、実は マンガや絵を描いていない時の自分だと
意識を持つと良いと思います 。
今後の目標を教えてください
『シロと歩けば』や『ロダンのココロ』は、自分のやり方で漫画が描けたと思ってます。
だから今度は、自分のやり方で絵本を作ってみたいですね。
「表現」という言葉を実(じつ)を持って…と言いましたが、
「共感」という言葉を実(じつ)を持って書いた(描いた)のが
新刊の『ロダンのココロ いろはのきもちクリニック』(日本文芸社)です。
何かに悩んでる人あれば、是非みてみてください。
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