全日本テニス選手権のテレビ放映に物申す！

杉田祐一が初優勝…全日本テニス男子単
男子シングルス決勝で優勝を決めた杉田＝杉本昌大撮影　テニス・ニッケ全日本選手権最終日（７日・東京有明テニスの森公園＝読売新聞社後援）――男子シングルス決勝は、第２シードの２２歳、杉田祐一（三菱電機）の鋭いパッシングショットなどがさえ、第３シードの３４歳、鈴木貴男（イカイ）をわずか５８分で退け、初優勝を果たした。
（2010年11月7日12時45分 読売新聞）
昨日の土居美咲に続いて今日の男子も杉田祐一と新鋭がベテランを破って優勝した。
２２歳じゃ世界的に見ればそんなに若くないけれど、今日のプレーは完ぺきだった。
鈴木はサーブアンドボレーで、そこを逃げないで真っ向勝負して勝ったんだから、その意義は大きい。
鈴木の強力サーブが打つ。前に出てくるのが視界に入っているはず。普通はそれが圧力になって凡ミスをするか、魅入られたように返球してボレーで仕留められてしまう。
ところが、杉田は前に出た鈴木の足元にリターンする。
それもスピードがある。球威がある。
だから鈴木は得意なボレーでミス。日本一のボレーヤーがミスるのである。
結局手も足も出ず完敗。鈴木３４歳。引退しないで欲しいねえ。プレーで後進を指導して欲しい。

ただ今日の試合。「観るスポーツ」としては、どうなんだろうねえ。
あんまり面白くなかった。試合も単調だったけれど、テレビ番組作りもただ試合を中継しているだけ。何の工夫もない。

日本の場合、テニスは「観るスポーツ」ではなく「やるスポーツ」
解説もテニスをする人に向けた解説が必要。
ゴルフなんてスローで解説したり、落とし所、狙い目なんかをアドバイスしている。レッスン番組なんかもある。
今日の全日本選手権なんてテニス界にとって１年に１回のチャンスだった。
もっと番組として面白い番組にするべきだった。
もっと個人のプロフィールにスポットライトを当てたり、本人・応援団や大会関係者のコメントを放映してもよかった。カメラ位置についても工夫して欲しかった。

ドラッカーは言う「顧客の創造」。私は言う「観客の創造」
今日の番組作りは１０年前と全く変わってない。こんなんでいいんだろうか。
民間だったらジャニーズが歌っているかも。もっと面白い番組作りを望む。strong>