みなさま、
昨晩は3年ぶりとなる皆既月食をご堪能いただけましたでしょうか?
いつもの流れ?ですと、ココで画像をドカン!とご覧いただくのですが、
天体写真担当のスタッフが本日不在のため(笑)
後日お見せ…できるかどうかもお約束できませんが、まあ、そんな状況です。
今では、ずーっと先の年まで日付けの断定はもちろんのこと、
月の出や部分月食の始まりと終わり、皆既月食の時間までが分刻みで判明しているわけですが、
そのようなことが理解されていなかった時代に生きていた人たちは、
さぞかし驚いたことでしょうね。
アイヌの人たちが暮らす地(アイヌモシリ)では、
太陽も月も、本来は「天体」という意味で「チュプ」と呼んでいたとか。
その後、太陽はそのまま「チュプ」といい、
月のことは“暗い天体”ということで、「クンネ(暗い)チュプ」と使い分けるようになったようです。
日食は彗星の出現や地震などと並んで、
アイヌの人たちを恐怖に陥れた自然現象でした。
それはそうですよね。
あるとき突然、雲に隠れるわけでもないのに太陽が消えていくなんて…。
魔物に飲みこまれつつあるに違いない!と思い込み、
祈りを捧げたり、踊り狂ったりと、それはそれは必死だったようすが記録にも多く残っています。
「太陽が・死ぬ」「太陽の・心臓が・病む」「太陽が・飲まれた」など、表現もさまざまです。
一方で、月食はと言うと、
「月が・死ぬ」「月が・飲まれる」といったように日食同様の表現が見られるものの、
なんとなく冷静な対応です(笑)
どうも、日食に比べて月食は見る機会が多かったこと、
(頻度的には日食の方が多いですが、
月食は月の見られるところなら地球上のどこからでも観望できるのに対し、
日食は条件があるため)
食の時間が長くゆっくりとした変化だったから、あまり慌てなかったのではないかとみられています。
ちなみに、
「月が青く見えれば吉兆、赤く見えれば…」という言い伝えもあったようですが、
皆さんは何色に見えたでしょうか?
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/