珍しく、朝から強い日差しが照りつける中、
屈斜路湖畔の仁伏半島を歩いてきました。
カタツムリもひなたぼっこ(?)をしていたり。
ヒトリシズカが、一人どころか大勢で咲いていたり。
チキチキチキッと、エゾリスは一匹でも賑やかだったり。
なんといっても圧倒的な存在感を放っていた(ように私には見えた)のが、
コウライテンナンショウ(高麗天南星)。
茎の先端に肉穂があり、
それを取り囲むように仏炎苞があります。
そう、ミズバショウと同じ。
サトイモ科特有ですね。
これを見るたびに、
ちびまるこちゃんのお友だち、はなわくん(の髪型)を思い出すのは、
私だけでしょうか…。
このコウライテンナンショウ。
アイヌ語では、ラウラウと呼ばれます。
“鱗”を意味するラムラムから転訛したのではないかと考えられています。
この画像からはわかりにくいのですが、
茎に鱗のような模様が見えるのです。
北海道でも場所によっては、
「マムシグサ」とか、
花が終わった後に赤い実をつけるさまから「蛇の松明(たいまつ)」と呼ばれたりもしているようです。
アイヌの人たちは、
この植物の球根を食用や薬用として用いていたそうです。
実はこの球根、
毒性物質を持っています。
口に入れる量を間違えると、
たいへんなことになったとか。
経験に基づく知恵って、
スゴいですね。
(KEI)