弟子屈町と、町内に農場をもつ玉川大学農学部は
相互の持続的な発展や環境、地域社会との共生を図るために連携協定を結んでいます。
平成26年度は、
屈斜路湖周辺の生物相調査及び魚類資源への影響等の調査をが行われたそうで、
このほどその内容が整理されて報告するということなので、聞きに行ってきました。
場所は、昨年12月に竣功披露された玉川大学の美留和晴耕塾。
なかなか機会に恵まれなかったのですが、
初めて中に入ることができました。
北欧風のデザインをモデルにしたというだけに、
長い冬も明るく楽しく過ごせそうなモダン&スタイリッシュな美しい建物です。
こういった施設で寝泊まりしながら学業に励めるなんて、うらやましい!!
…おっと、話がそれてしまいました。本題に戻ります。
まずは基調講演として、
南佳典・玉川大学農学部生物環境システム学科教授が「水と陸のつながり-連続性(Connectivity)の保全-」について
説明してくださいました。
玉川大学弟子屈農場の存在意義や果たす役割なども含め、
明確かつ簡潔にまとめらたものです。
今年度の学生さんたちの発表テーマは、
「攪乱後に成立したシラカンバ林からの遷移過程」
「北海道弟子屈演習林内の動物相と森林への被害調査」
「エゾシカによるミヤコザサの被食と実生動態」
「釧路川源流域の河畔林に生息するアメリカミンクが小型齧歯類に及ぼす影響」
「屈斜路湖周辺河川におけるニホンザリガニの分布に関わる環境要因」
の5本。
いずれも身近な内容のテーマだけに、
とても興味深く、継続調査していったもらいたいものばかりでした。
最後に、
吉川朋子・玉川大学農学部生物環境システム学科教授が総括として、
学生さんたちの結果発表に基づき、
「エコツーリズムで活用していこうとするときは、
ひとつの生物だけを見ることなく、
全体の資源を把握して行ってほしい」と述べました。
玉川大学の学生さんたちは、
たびたび川湯EMCに立ち寄ってくれるんです。
礼儀正しく、いつも元気いっぱい!
さすがにきょうは、
スーツを着て緊張した面持ちだったので、なぜか聞いているこちらもドキドキしてしまいましたが(笑)
これからの活躍に期待しています!
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/