ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

森に何かいる!(Rendlesham Forest UFO case-3)

2012-06-27 19:45:19 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

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 1980年12月末、イギリス国内の二つのアメリカ軍基地(ウッドブリッジ基地とベントウォーターズ基地)にほど近いレンドルシャムの森で、センセーショナルな事件が発生した。

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軍関係者と民間人の証人が多数いるほかに、録音テープ一本と、目撃報告を記載した書類(情報公開法によって公表)がそろっている。

以下では目撃者たちの証言とメモランダム、それにチャールズ・ホルト中佐が録音したテープを元に、事件の経緯を時間を追ってたどってみよう。


 12月26日金曜日の午前0時、農業をやっているゴードン・レヴィットはイヌを連れて納屋に行こうとしたとき、異様に明るい光が上空にあって、自分と同じ方向に動いているのに気づく。

その後物体が真上に来たとき彼は、それが楕円形の円盤であり、明るい白い蛍光に包まれているのだと分かった。

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彼はそれまでにずいぶんたくさん、ベントウォーターズ基地とウッドブリッジ基地を離陸して自宅の上を飛んでいく軍用機を見たことがあったが、その物体は初めて見るもので、飛行機でもヘリコプターでもないことは確かだった。

 窓も見えなかったし、ドアも推進装置もなかった。ほんの数秒で、物体は樹木の向こう、ウッドブリッジ方向に消えた。
 午前1時、レーダー係員がスクリーン上で、ボーイング737型機くらいの大きさと思われるシグナルを北のノーフォーク州に発見した。進路のとり方が独特だった。レーダー係員はすぐさま、自然現象ではないと思った。

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いかにも固体の飛行物体みたいな動きをしていたのだ。

その直後、二つの空軍基地から、そのシグナルをレーダー・スクリーンにとらえたという連絡が入る。

物体はアメリカ軍のベントウォーターズ空軍基地付近の森に向かっていた。
午前2時、ウッドブリッジ空軍基地の東ゲートで警備を行っていた警備兵二人(ジム・アーチャーとジョン・キャドバリー。ともに仮名)が、レンドルシャムの森の上空に明るい光を発見した。

オーフォード岬の灯台の明かりではないと確認した二人は、ことによると飛行機が墜落するのではと考えた。

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その直後、墜落説もまちがいと分かった。

光が今度は滞空していたのだ。

二人は上官(軍曹)に連絡したが、この上官はその光体のことをすでに知っていた。
 午前2時30分、上官は部下三人をジープ一台に乗せて、警備兵二人のいる現場に向かわせた。三人が合流すると、警備兵二人は基地の敷地外に出て、物体を徹底追跡することにした。

二人は光体の方向へとジープを走らせ、レンドルシャムの森に入っていった。

数分後、ジープを捨てて歩かざるをえなくなった。

森のなかを少し歩いていくと、樹木のあいだに急に、赤と青の光があるのが目に入る。

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アーチャーは無線で基地に連絡をとろうとしたが、うまく作動しなかった。

森のなかの狭い空き地に行くと、そこに宇宙カプセルを想起させるような物体が、三本の着陸脚で立っていた。

青白赤の光に取り巻かれた物体は、地面に白い光を放っていた。

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二人が近づいていくと、物体は不意に地面から浮かび、二人から離れていった。

二人は追跡したが、しばらくして物体は平原のほうに飛び去り、急に高速で急上昇した。

近くの牧場にいたウシ何頭かが、あわてて逃げていった。

基地ではその頃すでに、急上昇していった物体をレーダーで捕捉していた。

交信が途絶えたあと、二人を見つけるべく森のなかに捜索隊が送り込まれていた。
 午前3時45分、捜索隊は警備兵を発見したが、二人はトランス状態みたいに、木々のあいだをさまよっていた。

二人はどうやって草原から森に戻ってきたのか、思い出せなくなっていた。

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キャドバリーのほうは取り乱していて、捜索隊といっしょに基地に戻るのをいやがった。

事件が基地の外で発生したことから、当直司令官のテッド・コンラッド大佐は、イギリス警察に通報することにした。

大佐は巡査二人と会って事態を説明した。

だが警察は事を重大視せず、きっとオーフォード岬の灯台の明かりを見たのだろうと推測した。

巡査二人は警察へ戻り、航空管制センター(ロンドンのウェスト・ドレイトン地区)に電話を入れた。

このとき彼らはそのイングランド南部地方の、まったく航空路の通っていない上空で、本当にいくつかの光が目撃されていたことを知る。

その間にさっきの警備兵二人は上官に向かって、「物体は森の地面に着陸脚を出して立っていたのだから、きっと地面に痕跡が残っているにちがいない」と話していた。
 早朝になって、コンラッド大佐は憲兵(軍曹)など数人を着陸痕さがしに派遣した。彼らはほどなくして現場に着き、着陸脚の痕跡を発見した。

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痕跡はあまり深くはなかった。

三点は正三角形を成していた。

イギリスの領分で起こったことだから、ということで、大佐は再びイギリス警察を呼んだ。

巡査はその跡を、動物の跡だろうと言った。

大佐らはその意見に不賛成だった。

正確に正三角形を成していたからだ。

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巡査は笑いながら「UFOなんていないよ」と言って、帰っていった。
 同日の22時30分頃、ウッドブリッジ空軍基地の警備兵四人が、基地の裏手をパトロール中に、奇妙な光がいくつか空にあるのを目撃する。

どうも航空機らしくない。

その直後、一人が樹木のあいだに光が一つあるのを発見。

四人は上官にその旨を通報する。

ブルース・エングランド少尉とベンソン軍曹(いずれも仮名)は、副司令官であるチャールズ・ホルト中佐に連絡して、詳しく調査したいから許可をいただきたいと申し出る。

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 ホルト中佐は前夜の出来事を知っていたので、エングランド少尉とベンソン軍曹を四人の警備兵といっしょに行動させることに決定。

夜の0時頃、六人は森に入るが、すぐに歩いて進むことになる。

ふと見ると、霧みたいに透けて見える光のヴェールがかかっている。

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ヴェールの向こうには、青白い光に包まれた物体が一つある。

上端から赤い光を放っている。

ても六人は近づこうとしたが、何度やっても逃げられる。

一人が少し近づいてみると、物体の周囲の空気が静電気を帯びていた。
 その後六人は、基地に戻ってホルト中佐に今後の指示をあおごうと決心する。

ベンソン軍曹の報告では、森のなかで多数の動物たちがうろたえていた。

ホルト中佐は、30名ほどの部下を引き連れて現場に向かうことにする。

なかに空軍特別調査室(OSI)の面々もいた。

ホルト中佐はベンソン軍曹に、キャドバリーとかベントウォーターズ基地の連中も連れて行けと命じる。

キャドバリーは前夜にそうした物体と遭遇していたからだ。
 ホルト中佐は光体捜索のため、その面々を引き連れて森のなかへ入ってゆく。

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中佐は捜索の模様を記録に残すため、携帯式のカセットレコーダーを持参する。数人の部下やキャドバリーといっしょに前夜の着陸痕をさがして、ガイガー管で放射能測定もするつもりだ。

カメラなどの機器類も持参している。

ほどなくして前夜の着地点に到達。

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ガイガー管で測定すると、着地点の放射能がほんのわずか上昇していた。

放射能値が一番高かったのは、着陸痕の中心地点だ。

物体が樹木に残した磨耗の跡も発見する。その跡は着地点の方向にあって、樹皮から妙な液体がしみ出していた。

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その液体を検査用に少量採取し、小瓶に詰める。

着陸痕と、損傷した樹木の写真も撮影。樹木の放射能測定をおこなった結果、磨耗跡の放射能値が上昇していた。

樹木には熱の影響も見られたし、枝も何本か折れていた。
 その地点から数百メートル離れたある農家の近くには、ウッドブリッジ基地の警備隊長が率いる別働隊が調査に赴いていた。

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午前1時48分、樹木のあいだに赤い光があるのを発見し、すぐさまホルト中佐に連絡。

今度は無線に異常はなかった。ホルト中佐の一団もその奇妙な光の捜索に向かう。

(続く)

※『UFO あなたは否定できるか』(ヘルムート・ラマー/オリヴァー・ジドラ著、畔上司訳、文藝春秋)第七章より抜粋

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